元気せつなくも笑えるQBC小説・夜叉嫁戦記vol.15
気づくともう夏休みです! 最近は忙しくて、休日は、なかなか子供と一緒に遊びに行くことが出来ずにいます。 相変わらず、夜叉は自由奔放に休日を好きに過ごしています。 どうも清貞です。
前回はミーさんの浮気の誘いを断って帰ったところまででしたね(笑) 今回はその後の話です。
悪い事をしていないのに、何故かドキドキしながら家に帰り着きました。 家の玄関から「ただいまー」とドアを開けて入ると、 信恵はニヤニヤと笑いながらテレビを見ていました。 私は今日あった事を正直に話すか?それとも秘密にして話さないべきか? 内心の焦りと葛藤に悩みながら考えました。
私は決断しました! 解決したから秘密にしておこうと。
その日何事もなかったように私は伸恵に、 「いまからご飯作るね」と言い テレビに集中する信恵を背に、台所で料理をつくっていました。 しばらくして、ブーッ、ブーッ、ブーッと 携帯電話の3回バイブ音が聞こえてきました。 私はいつもの事だと思い、そのまま料理を作り いつも通り、信恵と食事、家事、風呂と、普段通りの休日の日課を終え、 明日からの仕事に備える準備をしていました。 ふと、携帯を覗くと、ミーさんからメールが来ていました。
恐る恐る携帯を見てみると、 「今日も送っていただき、有難うございました。 今回は断られましたが、私は諦めた訳ではありませんので、今後も宜しくお願いします(絵文字)」 私の頭はこの内容に対して恐怖を感じました。
そこに突然、信江が「最近、ミーさんよくあんたに家まで送ってもらうね?」 と、まるで浮気を持ちかけているミーさんを知っていて、私を牽制するように話しかけてきました。 私はとっさに「あ、あーなんか最近、心開きすぎみたい(苦笑)」 と真実を述べるかどうか葛藤している最中に出た言葉でした。
信江は「あ、そう。いいんじゃない(笑)」 この笑顔がなぜか私はとても恐ろしく感じていました。 後で笑顔の裏側に夜叉の影が写るようでした。
つづく
では次回まで。 | |