元気せつなくも笑えるQBC小説・夜叉嫁戦記vol.18

Posted:2014年09月04日
  

だんだん涼しくなり秋らしくなって来ましたね(笑)清貞です。これから食事の秋ですが、食べ過ぎ、飲みすぎには注意しましょうね。
私も貧乏性がたたり、食べ物や飲み物を残す事が許せない質です。なので、結果的に無理してでも残った食べ物を食べてしまい、体重が太り過ぎてしまうのが現状です。(苦笑)
食事以外でも何でもそうですが無理は禁物です。限界まで行くと結果その代償はそれ以上の被害が出てしまいます。時には死んでしまう事もありますからくれぐれもご注意下さい!

 

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今回は私の愛娘、葵が産まれる時の事を紹介致します。あれから信恵のお腹の子供は順調に育っていきました。
しかし、それとは裏腹に信恵の体は出産に向けての準備が追いつかず、子宮口が開かない状態で出産予定日が近づきつつありました。
陣痛は鼻からスイカを出す位の激しい痛さで、もし男性が産もうとした場合…死んでしまう位だそうです。
信恵は友人からそのことを聞いて、大変不安になっており、散歩など積極的に寒い時期をせっせと公園などを散歩していきました。
しかし、産婦人科ではまだ子宮口が開いていないと言われ、軽い運動する時間を増やすよう勧められました。
それからの信恵は私でさえ歩いて30分掛かる距離のショッピング施設まで歩いて買い物に行ったり、運動量を増やして再度産婦人科に状況を聞きに行きました。
どんどん出産予定日は近づき、等々明後日という時期までに差し迫ってきました。
家に帰宅するなり、私に信恵は
「今日、病院に行ってきたけどまだ子宮口が開いてない」と更に続けて、
「この調子だと予定日がズレ込む可能性が大きいね」と不安そうに私に語りかけてきました。私は
「なら念のために早めに病院へ入院した方が良いんじゃない?」と勧めて信恵を次の日に入院させる事になりました。
次の日が休みだったので病院に入院させる準備をしながら、音楽を聞いて見ていると、突然信恵が、
「お腹の調子が悪い…」と言い出しました。
いよいよ陣痛が来たか!?と、私は焦って、
「早く病院へ行かないと!」と言うと信恵は、
「いや、陣痛じゃないみたい、お腹の調子が悪いだけ(笑)」
と笑いながら私に答えました。

その事があって、私は心配になり、眠れず、徹夜をしようと起きていました。
しかし、深夜1時を過ぎ、2時、3時となり4時には全く信恵には変化が見られません。
そこでそろそろ昼まで寝ようと思いきや午前5時に近づくと…

「イタタタタ…痛みが引かない…」と信恵が苦しそうに私に訴えかけました。
私は急いで、信恵を車に乗せて至急病院に連絡。病院に到着し診察すると…医者は「まだ子宮口が開いてないね…階段とか歩いて子宮口が開くようにしましょう」と言いました。
わたしは心で「この医者大丈夫かな?」と思う位に全く顔色も変わらず平然と語りました。
信恵と私は何度も階段の上り下りを繰り返し、信恵は痛みを堪えながらその行為を何度も繰り返しました。


そして15分繰り返してやっと出産の準備が整いました。私は、看護師さんより

「この調子だと今日の深夜2時位に出産予定ですね。奥さんが痛みがきたら腰の背骨の部分を力強く指で押して下さい」と言われ、信恵が

「イタタタ、お願いします!!」と叫ぶ事に合わせながら指で押す作業を行っていました。
私は医師はまだか?とイライラしていると、再度看護師がやって来て、出産時間が午後4時に早まったと伝えて来ました。
そしてやっと医師がやってきました。確認すると、医師は「準備できましたね、じゃあ分娩を始めます。」と
午前9時いよいよ分娩が始まり、医師と看護師は「はい、踏ん張って」とか「頑張って」とかの声が聞こえてきました。
信恵が力み始めると叫びと唸り声が聞こえてきました。信恵は後7時間以上この苦しみを耐え抜くのかと思い、どうしようも出来ない自分に苦しみました。午後10時まだ後、6時間長い時間だと思っていると…


「オギャーッ、オギャーッ」と赤子の声がしました。私は他で赤ちゃんが生まれたと思っていると…看護師さんが赤ちゃんを抱き抱えてお風呂に付けバシャバシャと乱暴に洗い出しました。すると、別の看護師さんが私に

「赤ちゃん生まれましたよ!女の子です!」と
私に告げていました。私は分娩室に入り、信恵に
「7時間位掛かると聞いてたからまさか1時間で出産とは…ビックリした。良く痛いの頑張ったね!」
と言うと信恵は…「いや、大したことないよ。逆にいつもの生理痛の方がもっと痛い」と平然に語りました。
痛み、出産時間を普通に凌駕するこれこそ本当に夜叉だ(笑、汗)と再認識するとともに、その赤ちゃんが気になりました。看護師がお風呂で洗って連れてきた赤ちゃんは夜叉とは大きく異なり、小さな玉のような子でした。

私は宇美神社でお参りした事で、天から授かり物を得ました。以前から約束で、男なら私、女の子なら信恵が名前を決める事になっており、信恵は名前は「葵」と名づけ、現在は私がローンで購入した家でこの子と更に私の両親と一緒に暮らしています。信恵は?って?
ご心配なく、信恵はあいと変わらず白夜叉に変わって色々と良く文句を言ってます。葵も4歳になり、いつもは天使ですが、機嫌を損ねると不貞腐れて怒り出しチビ夜叉になります(笑)生活は山あり谷あり色々ですが、どうにかやってます。(笑)
今まで読んで頂いた方々、本当に有難うございました。今回で夜叉嫁戦記は終わります。
またどこかで他の珍騒動があった時はまた書き始めようと思います。その時は機会があればまた是非、読んで頂ければと思います。
実話だからもしかしたら…TVドラマや映画になってるかも…なんてね(笑)
その時までまたの機会に宜しくお願いします。

「終演」

 
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