元気【QBC小説】新連載!せつなくも笑える物語「夜叉嫁戦記」
初めまして、私は某音楽事務所で働いている塩治清貞(しおじきよさだ)といいます。 1980年4月22日生まれ、34歳です。 現在はマイホームを購入して、両親と同居しています。
私の家族を紹介します。 父、塩治清秋(きよあき・70歳)母、塩治明魅(あけみ・65歳) そして私の可愛い愛娘は塩治葵(あおい・3歳)
それと…私が最も恐れ、悩みの原因になっている人物こそ 塩治信恵(のぶえ・37歳、旧姓:谷本、職業は薬剤師) よく昔TVなどで鬼嫁ってありましたが、それを大きく凌ぐかも…
夜叉ですよ!ヤシャ! これから彼女との戦いをここに連載していきます。
誹謗中傷?いやいや事実ですから、それは違います。 逆にこれは私が受けた行為を証拠として残すための記録です。
男性の方々で、お嫁さんに不満を述べている人いませんか? 皆さん贅沢を言ってはいけません。逆に感謝をしないと。 鬼嫁日記少し見ましたが、まだ可愛いもんだと思います。 私以上に仕打ちを受けている人がいたら是非教えていただきたいものです。
これから毎週、わたし清貞と夜叉ヨメ・信恵との壮絶な夫婦生活を、レポートしていきます!
さて、今回は事の発端となる、嫁・信恵との出会いからプロポーズに至るまでを書いていきます。
今から5年前の話です。 私はインデーズバンドをやっていました。 彼女は元バンド仲間です。ある時ツアーを行った際に、 唯一彼女だけが全てのツアーの準備を手伝ってくれました。 その夜ライブが終わったので一緒に飲みに行って仲間と別れ、 二人で一緒に観光スポットを巡っていました。寒い冬の時期で、 氷が張る位寒い夜でした。忘れもしない2月7日です。 福岡県太宰府市の「竈門神社」に行った時で、その日は雪が降っていました。
ここでは「水鏡」と言う手水所で身を清めた後、 この水鏡に顔を写して祈願すれば願いが叶うと言われています。 私は手を清めず、この「水鏡」に願いを決めた事が大失敗でした。
これは神様のきっとバチなのか、運命のいたずらなのか・・・。
私は従順な彼女に心を惹かれていました。 私は彼女(谷本信恵)と結婚できますように!と…心でこう願い、 願い事が終わった後、覚悟を決めて彼女にプロポーズしました。 「結婚しよう」と言うと…なんと!「言われると思っていた…」と彼女は承諾してくれました。
しかし、この結婚が我が人生を苦しめる困難との戦いになるとは…。
今日はここまでです。また次週。
(続)
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