アジア中華民国建国レセプション、福岡市で開催
中華民国(台湾)建国103周年を記念する「国慶節」レセプションが7日、福岡市内のホテルで開かれた。今年は、台北国立故宮博物院特別展の祝賀パーティも兼ねて開催され、福岡の政財界や台湾の行政関係者ら約200人が出席した。
主催である台湾福岡総領事館(台北駐福岡経済文化弁事処)の戎義俊総領事が「故宮展開催を起爆剤として、台湾と九州の関係性をさらに発展させなければならない。今年から来年にかけて『九州−台湾・観光促進年』と位置づけている。相互信頼関係をさらに深め、観光面だけでなく、経済・文化の面でも交流が深まり、関係が発展することを願っている。昨年4月に総領事として福岡に着任し、気づけばあっという間に一年半が経っていた。沢山の方と出会い、美しい景色に感動し、改めて九州・山口は素晴らしいと実感した。中でも、温かい人情と友情は、東京のような大都会では味わうことのできない醍醐味だ。台湾と九州の飛躍的な発展、中華民国・台湾と日本国の国運隆昌を祈念したい」と挨拶した。
九州国立博物館開催の「台北国立故宮博物院展」の開催も兼ね来福している国立故宮博物院の馮明珠院長は「福岡を訪れ、素晴らしい街だと感じた。九州1300万人の方が『故宮博物院展』を気に入ってもらえるなら非常に嬉しい。11月30日に展覧会が終了した後、今度は、台湾に多数の名品宝物が来る。九州と台湾は交流が深く、台湾にも足をお運びいただきたい」と述べた。
また、日華議員懇談会副会長の衛藤征士郎・衆議院議員は「日本と台湾は、自由、人権、民主主義など共通する点が多い。両国は『真の政治大国』と呼べ、アジアの安定、平和のために今後、尽くす役割は大きい。九州国立博物館で始まった『故宮博物院展』は、日本と台湾、両国の未来永劫の架け橋であり、ますます発展していくことを祈念している」と力を込めた。ステージでは、台北駐福岡経済文化弁事処の職員や台湾留学生一同での合唱などが披露された。
【QBCアジア支局・亜細亜 渡】
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