元気せつなくも笑えるQBC小説・夜叉嫁戦記vol.12
台風が近づいています。 その力は、全て回りの物を吹き飛ばし、破壊して、後に自然に消滅する… まるでうちのヤシ‥あ、こんにちは清貞です。 これから台風が多くなってきます。 くれぐれも災害にはご注意下さい。 人災もちょっとしたきっかけで、やってきます(汗)
前回の続きです。 私は家に到着しました。
私は「ただいま!」と元気よく帰宅し、 キッチンの近くにある棚に携帯を置いて、普段と同じように嫁の信恵と食事をしていました。
食事中にメールがきたバイブ音が、ブーッ、ブーッブーッと三回音が鳴り、 いつもの携帯サイトのメールマガジンだと思い、その時間は無視して過ぎました。
私と信恵は食事が終わり、食器を台所で洗い、 信恵はテレビを見て自分の時間に一人浸りながら、大声で笑っていました。 その姿はまさに、大仏さまです。 ふと、さっきの携帯メールが何だったか少し気になり 私はその大声で笑う信恵の後ろで、携帯を開いてメールを確認すると、 そこには、先程マンションに送った「ミーさん」からのメールでした…。 その内容に関しては次のように書かれていました。
「今日は遠い場所まで送ってもらって本当に有難うございました。 「これ位お安い御用」と言ってもらえて本当に嬉しかったです。(絵文字) 厚かましいお願いですが、今度も送ってもらってもいいですか?(絵文字)」
なんだ?本当に顔に似合わず厚かましいな(笑) と心に思っていると、大声で笑う信恵は突然、 「今日はいつもよりえらく遅かったね?」 と私に自然を装いながらも疑う口調で訊ねてきました。 私は「今日は遅くなってミーさんを家におくってきた。 今お礼のメールがきたけど、また送って欲しいだって(笑)」 と白夜叉になるのではないかと、 恐れる心を抑えながら、いかにも自然を装って答えました。 嫁は「ふーん、あの人大人しいから、良かったんじゃない?打ち解けた証拠でしょ(笑)」 と意外にも変化する事なく大笑いして会話は終わりました。
私は先程の緊張からホッと胸を撫でおろすように安心して ミーさんの返信メールに「いいですよ」と返信しました。 ミーさんのような主婦は対象外なんだ…とその時はホッと安心したのですが、、、
また次回まで。 | |