元気せつなくも笑えるQBC小説・夜叉嫁戦記vol.11

Posted:2014年07月02日
 

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長雨が続く上にゲリラ豪雨。

最近地球が壊れてきているようですね。清貞です。

壊れるで最近思う事は、人の感情や思考も昔とは大きく異なり偏っているようです。

文明が発達すれば、人間は更に欲深くなり、

また、知恵が付けば更に欲望のために使用する。

知恵を善意や人徳等に使おうと思う人間は、ごく一部の人間だけです。

かといって、文明が発達しなければ、

人間は苦労をしなければならないし、

知恵が付かなければ、人を助ける事も難しくなってしまう。

本当に難しい仕組みです…が、人間の心はやはり、欲に偏ってしまってはダメです。

特に男女の関係は異性には絶対ご注意下さい。

 

さて今回は前回のコンパの事で誤解ないよう正直に

答えた事がアダとなり、自身を苦しめる事になったという話です。

 

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私は個人でバンド活動を行っていました。

そのバンドメンバーには女性もいました。

その方は人妻で、子供はいなかったんですが、

私達はその人妻女性を本人の希望もあって、「ミーさん」と呼んでいました。

 

ある日練習に燃え、打ち合わせに熱が入り、夜遅くなってしまいました。

バンドメンバーたちと天神をワイワイ話しながら、西鉄福岡駅まで向かい、みんなと別れました。

ミーさんは駅より場所が離れているため、

夜に一人で帰ると危険だと思い、家まで送ってあげることにしました。

 

「送ってもらって本当有難うございます」

とミーさんがニコやかにお礼を言いました。

 

私は「いやいや、こんな事位全然気にする事はないですよ(笑)」と照れながら言うと、

ミーさんは

「清貞さんって、本当に優しいですよね。私の夫と比べ物にならない。」

と不機嫌そうにつぶやきました。

私が「旦那さんはいくつですか?」と聞くと、

ミーさんは、待ってましたとばかりに、

「私より20歳年上です。本当にオジサンです!しかもあっちこっち転勤族だし、それにウザイんです」

とご主人をまるで邪魔者にするように語り出しました。

 

私はただうなづいて話を合わせて聞いていました。

すると突然、ミーさんより私に質問が出ました。

「清貞さんって、彼女っているんですか?」

 

実は私は、バンド内では、結婚を秘密にしていました。

決まりで、恋愛はNGだったんです。

恋愛の前にプロポーズしたワケですから約束は破ってませんが、、、(汗)

 

私は、結婚しているとは流石に言えず、そのまま

「あ…あ、いますよ!どうしてですか?」

と少し焦りを隠しながら私は答えると、ミーさんは

「彼女さんは本当に羨ましいですね~」と何か悔しそうにしました。

 

私は本当は事実白夜叉の事を話したかったのですが、

心を抑えて「いやいや、しょっちゅういろいろなトラブルが起きて本当に大変ですよ」

と本音を漏らしました。

その後、今後のバンド活動の話などで盛り上がりながら、

ミーさんのマンションに車が辿り着きました。

ミーさんは「有難うございました。また宜しくお願いしますね(笑)」

となぜか喜んで家に帰って行きました。

 

しかし、この「羨ましい」は、のちにとんでもない事件へと発展することになるとは、

この時は知る由もありません。

 

この続きはまた次回まで。

 

 

  
  
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