元気【QBC小説】せつなくも笑える物語「夜叉嫁戦記」vol.3
皆様、大型連休はお楽みされましたか?清貞です。
私は仕事で休む事が出来ず、家族との旅行は出来ませんでした。本当に残念です。
その休日を夜シ‥いや嫁は満喫したみたいです。今回は、友人を連れて帰宅した時の話です。
ある休みの日に友人から誘いの電話がありました。
友人「久々に遊びにいかない?」私は結婚して遊びに行く事をほとんど断っていました。
しかし、誘ってきた友人は、めったに誘うことがない人物。久々に会わなければ次に会う事がないと思い「久しぶりだし、飲みに行こうか!」と言いました。
嫁に私は、「今度、友達と一緒に遊びに行ってもいい?」と聞くと、嫁は、「行ってきたらいい」と快諾。嫁は更に「今日は遅くなるでしょ?ご飯はいらないよね?」と聞いてきました。
私は「いや、大丈夫、夜には帰るよ」と伝え、出かけて行きました。
友人と久々に会うと、いろいろな話が出てきます。
友人「結婚してから遊びに行かないのにめずらしいな?」
私は「嫁が行って来たらいいと言ってくれてね」
友人は「結婚って良いね。俺も早く相手を探さないとなぁ」と羨ましがっていました。
「楽しいことは時間を忘れる」というぐらい、あっという間に夜を迎えてしまいました。
まだ話足りない私は考えました。
そこで私は、「俺の家で飯を食わない?」と提案すると、友人は驚き「マジで俺も一緒に食事によばれていいの?」と質問してきました。
私が「いいよ。特別なご馳走はできないけど、嫁も紹介するよ」と伝えると、
友人は「ありがとう。じゃあ甘えさせてもらうわ」と言いました。
早速、友人を車に乗せて帰宅、玄関で私は、「ただいま!」と言いました。
主婦の方々は急な来客の時はどうされていますでしょうか?
うちの夜叉嫁は、私の想像を超えるものでした。
「おかえり、今日は簡単に鍋にした」と部屋の奥から嫁の声が聞こえて来ました。
私は友人を連れて部屋に入ると友人は、
「初めまして○○です。清貞君に久々に会って、食事までお呼ばれして、大変申し訳ありません。」と軽く挨拶すると、
嫁は「あ…どうも、ご飯二人で食べてて」と言い、すぐに「ちょっと実家に行ってくる」とだけ言い残し、別に近所でもない実家に帰って行きました。
嫁の心中を察したのか、友人は「なんか悪いね」と。
私は「いや大丈夫よ、さ、食べよう」と言い、鍋をつつき始めました。
嫁が置いていってくれた鍋もふたりで平らげ、自宅の居間でくつろいでいると、私の携帯電話が鳴りました。
着信を見ると実家からでした。
私は不思議に思い、電話に出てみると
「あ、清貞くん?何かあったの?」と実家のお義父さんからでした。
私は「はい?別に何もないですが…?」と返答すると、
お義父さんは「そうなの?相当怒ってるよ?2,3日こっちで面倒みようか?」と言われたので、
私は「いえ、すぐに向かいます!!」と言いました。
友人から「何かあったの?」と聞かれてので、私はつい「嫁が怒って実家に帰った」と口から本当のことを漏らしてしまいました。友人は驚き「え?!さっき怒ってなかったのに、、、俺来なかった方が良かったね、帰るよ」と申し訳なさそうに言い、私を気遣って、そそくさと帰ってしまいました。
私は急いで嫁の実家に行きました。
実家に戻った嫁は、平然とアイスを食べながら、私に「料理作るの大変なんだからね」と悪びれもせずに言い放ちました。
お義父さんは「なんだ、それぐらいで怒ってたのか?」と呆れて嫁に言いました。
嫁は「鍋って大変なんよ?分かってない」と言い返してましたが、、、
たしか「簡単に鍋にした、、、」って言ってたような。。。
私はこの事があって以来、二度と友人や知り合いを家に呼ぶことはなくなりました。
その時、私は思っていました。呼んだらいつか「夜叉」になるのではと。。。
さて長くなりましたね。今日はここまでです。
また次回お会いしましょう。主婦の皆さん、
めったに会えない友人、知人の突然の来訪は大目に見てやってくださいね(笑)