元気【QBC小説】せつなくも笑える物語「夜叉嫁戦記」vol.2
だんだん暑くなってきましたね。清貞です。 あれからもう5年になろうとしています。 最近思いますが、あの時彼女が断っていたら… 私は自由に音楽を演じて気ままな生活をしていたのだろうか?とか、もしかしたら別の女性と出会って結婚していたのだろうか?などいろいろと考えます。 そもそも何で結婚したのだろう? 一生独りだろうと思っていたのですが・・・。 よく言いますが、「結婚は勢い」って事ですかね・・・(笑)。 結婚は相手によって天国か地獄に変わります。私の場合は・・・(汗)。
前回は、寒い冬に夜叉嫁・信恵にプロポーズして、結婚を承諾したところまででしたね。 さて、あれから私は結婚を前提に、嫁の両親に承諾してもらうために働き先を探しました。しばらくの就職活動の結果、音響機器メーカー営業職に就くことになりました。 そしてようやく結婚にこぎつけることができました。
結婚して、よく女性と衝突することがありますが、それは・・・家事、洗濯、掃除です。お嫁さん任せの方々いませんか?
専業主婦ならまだしも、共働きでそれはある意味、酷ですよ。そこから離婚の原因になる事は多くありますからね・・・。 離婚だけはそんな事で争いたくないと、何でも半分ずつ、都合に合わせて自ら率先してやっておりました。何でも分け合う事にすることが、私の考え方です。
ある夏の日、風呂上から上がると冷凍庫の中にアイスクリームのカップがありました。私は昔から甘いものには目がなく、夏の風呂上りということも手伝いました。私はキンキンに冷えた美味しそうなアイスクリームを食べようと冷凍庫の中から出して、スプーンを探しに行くと、突然ドアが開き別の部屋にいた嫁が、私に思わぬ言葉を投げかけました。
「それ、私のアイスなんだけど?」焦ったように叫びました。 私は「あ、そうなん?じゃあ一口だけちょうだい、一口でいいから」 と言うと、嫁は「なんでやらんといかんの?私が買った物なのに」 と言い放ち、こっちに向かって来て、アイスとスプーンを取り上げ、 アイスの蓋を開けて食べ出しました。
私は冗談で言っているんだろうと思い、横からすくい上げたアイスクリームを食べました。
すると嫁の顔がしかめっ面に変わり… 「何で食べるの!?ありえない!」と怒り出しました。私は「一口だけだからいいじゃん」と答えると、嫁は「分けたら美味しくなくなる!だから全部いらない」と捨てゼリフを残し、呆然とする私の前を通りすぎていきました。
風呂に向かう嫁の後ろに一瞬、鬼のような影が見えた気が・・・。
さて、これから大型連休ですね!ご家族で楽しんで下さい。 「夜叉嫁日記」はまだまだ序盤です。 次回もまたお楽しみに!
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