学ぶカメラのおはなし(その10) 写真撮影テクニック③ プロの技・料理写真など!
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カメラのおはなし(その10)、写真撮影テクニックの第3弾! 今回は、プロが撮影した料理写真について解説します。
写真撮影では、主な設定の「ISO感度」、「シャッタースピード」、「絞り値」の3つの設定を変えることにより、出来栄えの違う写真になります。 料理写真など、いわゆる「ブツ撮り」をする場合は、カメラまかせのオートで撮影するよりマニュアル設定で、その場に合った方法で被写体を引き立たせましょう。 写し方が違う料理写真を紹介します。 | |
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△ まず1つ目の写真は、ポスター・チラシ用の料理写真です。 料理全体に焦点が合うように照明、背景など、究極の工夫がなされています。 焦点距離90mm、ISO1000、シャッター速度1/90、絞りはF38。 通常のレンズでは最小絞りはF22ぐらい。 ここまで絞ることは滅多にありませんが、手前から奥まですべての料理にピントを合わせる事例です。 | |
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△ 2つ目の事例は、照明を使わない事例です。 焦点距離45mm、ISO1600、シャッター速度1/25、絞りはF4。 メイン料理に焦点を当て、その他の料理はボケを使っています。 35~50mmは人の目に近い焦点距離で、店内の照明のみを使った自然な色合いとなっていて、違和感のないWeb用の写真となっています。 ISO感度を上げないために、三脚を使ってシャッター速度を遅くしています。 | |
△ 3つ目の事例は、明るい室内での撮影の事例です。 焦点距離57mm、ISO800、シャッター速度1/80、絞りはF4.5。 シンプルな構図ですが、適度なボケと背景の明るさで被写体を際立たせています。 逆光の場合、照明を当てるのではなく、ISO感度を少し上げることにより、背景を白トビさせて被写体を引き立てさせるのも一つの方法です。 同じF値でも、「被写体に近づく」、「望遠で撮る」ことにより、被写界深度が浅くなり、背景ボケは大きくなります。 |