学ぶカメラのおはなし(その8) 写真撮影テクニック① レンズの種類!
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カメラのおはなし(その8)、今回から写真撮影テクニック編です。 まず、写真の出来栄えを左右するレンズについて説明します。
レンズの種類を大きく分けると、「ズームレンズ」と「単焦点レンズ」に分類することができます。 また、焦点距離によって、広角レンズ、標準レンズ、望遠レンズに分類できます。 一般的に、50mm付近の画角が、人間の視野に近いことから「標準レンズ」と呼ばれ、それ以下の焦点距離を「広角レンズ」、それ以上の焦点距離を「望遠レンズ」と呼ばれています。
ズームレンズには1本で広角から望遠まで撮影できるレンズもあり、普段の撮影はもちろん、旅行などに持っていくときに便利です。 一方の単焦点レンズはズームが使えないため、構図を決めるときには、自分自身が動く必要があります。 単焦点レンズは絞りが大きく開く明るいレンズ(F値が小さいレンズ)が多いため、背景のぼけを生かした撮影や夜間撮影などに適しています。 | |
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一眼レフやミラーレス一眼など、レンズ交換式のカメラではレンズの焦点距離をmmで表しますが、コンパクトデジカメでは、4倍ズーム、10倍ズームなど、ズーム倍率で表示することが多いです。 コンデジでは、広角端を1倍としてズーム倍率を表示しています。 広角端はカメラごとに異なるため、10倍だから何mmといった絶対値にはなりません。 たとえば広角端が18mm相当なら、その4倍は72mm。広角端が24mm相当なら96mmになります。 ズーム4倍だからと言って、見た目の4倍で写るわけではありません。 コンパクトデジカメを購入するときは、35mm換算でズーム機能を比較しましょう。 | |
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一眼レフやミラーレス一眼など、レンズ交換式のカメラを購入する際、カメラデビューの方は、カメラ本体とセットになっているズームレンズ付きのものを買って、カメラに慣れてから、別のレンズを購入した方がいいでしょう。
一般的に、レンズのF値が小さい方が明るいレンズで、背景ボケも大きくなり、夜間の撮影にも強くなり、値段も高くなります。
何を撮りたいか、撮影シーンによって、選ぶべきレンズは異なってきます。 風景写真や近距離での人物撮影:標準レンズ 人物ポートレート:中望遠レンズ イベントなど広範囲の写真:広角レンズ 花や虫など小さいものの接写:マクロレンズ 暗い場所での撮影:単焦点レンズ それぞれのシーンに応じて、レンズの特性を生かした撮影を試してみてください。 | |
▽ キャノンの一眼レフ用ズームレンズの例 | |
レンズの中には、手ブレ補正機能やオートフォーカス用のモーターなどが組み込まれているものが多く、画像の歪を補正する機能などがあり、レンズの数も10枚以上入っているものもあり、重量も重く、カメラ本体より高額なものも数多くあります。 また、一つのメーカーのレンズは他のメーカーのカメラで使えず、レンズを購入する際は、将来の本体のバージョンアップも考慮することも大事になります。
次回からは、基本的な撮影テクニックについて説明します。 | |
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