学ぶカメラのおはなし(その3) 画素ってなあに?
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カメラ販売店の店頭に行けば、「2400万画素の高画質 ミラーレス一眼」などの見出しが並んでいます。 この画素とは、「何のことか」おさらいをします。
分かりやすいように、まず、テレビの画素数から説明します。 テレビの地上波はハイビジョン1440×1080ピクセル(約155万画素)です。 テレビ側で画素補間することで1920×1080ピクセル(約207万画素)のフルハイビジョン映像の解像度として表示させています。
最近では、4K、8Kのテレビも登場しています。 4Kは、3840×2160(約820万画素) 8Kは、7680×4320(約3300万画素) 4KのKは、キロの意味で横のピクセル(=ドット、画素)が約4000(4K)あることから4Kと呼ばれるようになりました。 4K=フルハイビジョンの4倍、8K=4Kの4倍(フルハイビジョンの16倍)の画素数があります。
画素は、1画面当たりの色の点のことで、用途によって、ピクセルやドットとも呼ばれます。 テレビのモニターには、32インチや60インチなどのサイズがありますが、同じ4Kテレビであれば総画素数は同じ約3300万画素です。 一つひとつの点の間隔が広くなっているのです。 | |
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点の間隔は、dpi(dots per inchの略)で表示されます。 1インチ(2.54cm)に何個の点があるかの指標で、dpiはプリンタなどの印刷物によく使われる解像度のことです。 写真集など印刷する際に適した解像度は300~350dpi。 Web上は72dpi~96dpiで表示されるものが多いです。
モニターで画面いっぱいに見える1920×1280ピクセルの写真を、A4サイズ(21cm×29.7cm)の用紙に350dpiで印刷すると 幅:1,920÷350×2.54インチ≒13.93 高さ:1,280÷350×2.54インチ≒9.28 幅13.93cm×高さ9.29cmで2Lサイズぐらいになり、A4サイズには足りません。 | |
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カメラの2400万画素というのは、イメージセンサーに取り込む光情報の点の数で、Full解像度で写した写真をA3用紙に印刷(解像度350dpi)にちょうどのサイズになります。 画素が多いと写真のピクセル数が多くなり、一枚当たりの容量(6メガ前後)も大きくなります。
映像を映し出すテレビは、送信画質は同じなので、画素数が多い方が忠実に再現できます。 カメラの場合は映像を取り込む方なので、画素数の多さは一つの目安で、イメージセンサーの大きい方がキレイな写真が撮れます。
次回は、カメラの動画機能について説明します。 | |
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