QBCpickup豪雨が続く鹿児島 世界遺産「寺山炭窯跡」が崩壊!

Posted:2019年07月03日
 

 

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7月2日、九州南部での豪雨の影響で、鹿児島市吉野町の世界遺産「寺山炭窯跡」の大部分が、土砂崩れによって埋没したと発表されました。

 

寺山炭窯跡は、2015年に世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」の構成資産のひとつ。

幕末期、日本の近代化を目指す薩摩藩主島津斉彬が建設した日本初の工場群「集成館事業」に用いる燃料の木炭を製造した炭窯の跡です。

集成館では、迫る欧米列強に対抗するための鉄製の大砲を造るため、反射炉の建設も行われました。

反射炉で鉄を精製するには、多量の熱源が必要で、石炭が採れなかった薩摩では火力の強い白炭を製造するため、集成館から北へ約5kmに位置する吉野町寺山に炭焼窯を造りました。

1858年に建設された炭窯本体は堅牢な石積で築造され、当時の姿を残していましたが、161年の時を経て、今回の豪雨でその姿を消してしまったのです。

 

鹿児島市教育委員会文化財課によると、6月28日午後1時50分ごろ、石積みの一部が大雨で崩れているのを発見。

雨が降り続いていたため、定期的に様子を見に行っていたが、1日午前、斜面の土砂崩れで大部分が埋まっているのを確認したそうです。

 

 

▽埋没前の「寺山炭窯跡」

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▽薩摩藩の集成館事業

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▽埋没前の「寺山炭窯跡」

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▽一部崩壊時(6/28)の「寺山炭窯跡」

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