学ぶ血で赤く染まった赤壁の寺「合元寺」! 大河ドラマ「軍師官兵衛」九州上陸記念!黒田官兵衛の特集第3弾
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大河ドラマ「軍師官兵衛」九州上陸記念。 黒田官兵衛の特集第3弾。 今回は、大河ドラマ「軍師官兵衛」37話と、今週放映された38話で舞台となった宇都宮鎮房(しげふさ)の家臣たちと黒田軍の戦いの場となった合元寺(通称:赤壁寺)を紹介します。
宇都宮一族は、鎌倉時代以来400年にわたって豊前の国を統治してきました。しかし、豊臣秀吉による九州平定の功績により、豊前6郡12万石は黒田官兵衛に与えられ、宇都宮一族の本家・宇都宮鎮房は、城井谷(現:福岡県築上町)から四国へ転封を秀吉に命ぜられました。これを受け入れられない鎮房を中心に豊前の各地で一揆が勃発。黒田軍は毛利軍の手助けにより一揆を鎮圧しました。 黒田官兵衛の嫡男・黒田長政は宇都宮鎮房を中津城に誘い出し、殺します。 中津城から徒歩5分ほどの合元寺には宇都宮の家臣たちが待機していました。黒田の家臣たちはこの合元寺に攻め入り、宇都宮の家臣たちを討ち果たしました。 寺の白壁は、この戦いの血で真っ赤に染まり、何度塗り替えても赤く浮き出てくるため、壁を赤く塗ったといいます。そのため、合元寺は、通称:赤壁寺ともいわれています。 合元寺境内の柱には、今でもこの時の戦いの刀傷が残っています。
大河ドラマ「軍師官兵衛」が始まる前までは、この地での黒田軍は侵略軍としての色彩が濃く、宇都宮鎮房は戦国時代の悲劇のヒーローとしての位置づけでしたが、最近では看板の表現も少し柔らかくなっています。現在は、黒田官兵衛ゆかりの地として、中津城周辺には、たくさんの観光客が訪れています。
黒田氏と宇都宮氏の戦いの場となった合元寺ですが、境内には三願成就のお地蔵様があり、願かけ寺としても有名で、現在の1万円札の肖像画となっている福沢諭吉も学業成就を願い、この寺を訪れたそうです。
<合元寺(通称:赤壁寺)> 大分県中津市寺町973 TEL:0979-22-2037 中津駅より徒歩6分 | |
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