アジア福岡市のホテルで、台湾の生活用品メーカーが一堂に
台湾生活用品メーカーや輸出業者約70社が出展する「台湾生活用品及びパテント商品商談会」(台湾経済部国際貿易局主催)が22日、福岡市のグランドハイアット福岡で開催された。参加企業は、台所用品、生活雑貨、介護用品、家電、レジャー用品、電子製品などの分野。台湾からの出店業者に加え、九州全域から日本企業約150社の300人を超える市場担当者らが訪れ、業務提携を睨んだ話し合いも進んだ。
台湾貿易センター福岡事務所の林淑恵所長は「19年目となるこの商談会は、台湾の良質な商品を日本の皆さんに紹介できる絶好の機会だ。台湾製品を日本できるチャンスだ。どの業者も日本市場向けに新しく開発された製品をラインナップしており、特許取得済みのものも多い。日本の業者の皆さんにクオリティの高い台湾商品に興味を持ってほしい」と述べた。
キッチンで使用するまな板を出店、日本の商談会に初参加の蓬瑾企業有限公司の執行執事・楊憲明さんは「今回はストッパーがついたまな板を『日本の市場』に売り込みに来た。台湾では多くの家庭が使っているが、日本では浸透していないだろう。使用勝手も良く、是非、日本の販売店との商談を成立させたい」と話した。蓬瑾企業有限公司に対しては、九州で展開する大手ホームセンターが興味を示していると言う。様々な形状のミラーを展示した卓上ミラー販売・洋洋興業有限公司の張菱欣さんは「当社の製品はオシャレで日本の若者にも受け入れられるのではないか」と自信を見せた。
風呂等で使う清掃用具を売り込むため参加した健彰実業有限公司の呉品蓉さんは「福岡の方々は皆、優しくフレンドリー。台湾で作られた弊社の製品は品質も良く、使いやすい。日本の皆さんに親しんでもらえるようしっかり売り込みたい」と、大学で学んだという日本語を交えながら話した。
台湾貿易センター福岡事務所の林淑恵所長は「相互的な交流は見られるようになってきたが、まだまだ活性化させていく必要がある。企業がいい商品があれば、日本にはチャンスが見出せる。九州の経済は東京と大阪に比べて小さいが、九州の業者と台湾の業者がもっと交流できるように努力したい。また、商談会以外にも様々な魅力的なイベントも仕掛けていきたい」と意気込みを語った。
(取材:アジア支局・亜細亜 渡)
お問い合わせ:台湾貿易センター http://www.taitra.gr.jp/event/life/
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