ウディ・アレン監督最新作「ブルージャスミン」がKBCシネマ他で公開中です。

夢のようなセレブ生活を送っていた主人公は、見た目は美しいけれど見栄とプライドが人一倍で、急場しのぎの嘘と現実逃避を繰り返す女性。残酷な現実に彼女は徐々に精神を病んでいくのですが、この難しい役柄をケイト・ブランシェットが繊細かつ大胆に演じきり、第86回アカデミー賞主演女優賞を受賞しました。
回想シーンと現在進行が繰り返される淡々とした構成で物語は進み、主人公ジャスミンの心のゆらぎとともにセレブ生活からの転落の理由が明らかになっていきます。ジャスミンが頼りとする妹ジンジャーは性格からファッションまでジャスミンと正反対で、二人の対比が冷静に描かれているところも見どころのひとつです。

ブルージャスミン(‎98分‎‎)
http://blue-jasmine.jp/
監督: ウディ・アレン

あらすじ
サンフランシスコの空港にジャスミンという名の女性が降り立った。 かつてニューヨーク・セレブリティ界の花と謳われた彼女の華麗なる人生は、ある日突然崩壊した。 実業家でハンサムな夫との結婚生活も資産も何もかもを失ったジャスミンは、 庶民的な妹宅に身を寄せて再出発を図る。 しかし過去の栄華を忘れられず、不慣れな仕事や勉強に疲れ果て、精神のバランスを崩してしまう。 やがてすべてに行き詰った時、理想的なエリートの独身男性と巡り会ったジャスミンは再び上流階級への返り咲きをもくろむのだが…。