アジア<QBCアジア支局だより>現地直送とっておき情報、台湾グルメ新発見(7)〜「恒春」編

Posted:2014年03月11日

 

日本人の「台湾」への興味が年々高まっている。台湾と言えば「グルメ」!

QBCアジア支局取材部から、日本で発売されているガイドブックにはあまり紹介されていない、現地記者ならではの台湾でのグルメ「とっておき情報」をお伝えします!

今回は、台湾南部の「恒春」からお届けします。

 

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〜チーズワンタンは食への追究心〜

 

どちらかというと日本の居酒屋メニューか。恒春のこの店、台湾で大ヒットした映画「海角七號」のロケ中、スタッフや出演者がよく食べに来たという。海角七號は台湾南端、恒春、懇丁を舞台にした恋愛映画だ。ロケ地となった海岸やホテルは、上映後、映画に魅了された人達で賑わった。この店も噂を聞いてやってくる客が多いという。名前は食堂だが、雰囲気は居酒屋。「揚げチーズワンタン」が店の看板メニューだと言う。

チーズリゾットをワンタンの皮に包んで揚げるという発想。ワンタンの皮にチーズという発想ならば普通の居酒屋にでもありそうだが、リゾットまでを揚げてしまえという発想こそ食への追究心。ワンタンの皮を噛むとパリパリと剥がれてくる。中からどろりとしたチーズとチーズにまみれた米が出てくる。チーズのまろやかさのみならず、米が出す気の利いた食感もポイント。映画に所縁があると言えば「名ばかりで味は大したことなかろう」と逆に構える人も多いかもしれないが、この店は、映画云々関係なく、味として推薦できる。

 

【春風飲食堂】

屏東縣恆春鎮西門路35

08-889-2668

 

 

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〜身が贅沢にゴロゴロ、ふぐビーフン〜 

 

高雄から車で数十分行けば恒春へ到着。四重渓温泉や懇丁へバスが出ている出発点である。海産物が多く、「海鮮餐廳(レストラン)」を多く見かける。魚はよりどりみどりで、店によっては客の希望の調理法で料理を仕上げてくる。日本人が台湾でも多く注文する魚には、タイやマグロが多いが、日本では高級魚の位置づけになるフグが、台湾でも食べられることは、あまり知られていない。

日本で食べるフグは高級感があって、注文するのに金銭的な緊張感がある。「このフグは高級なんだから美味しいと思わなければいけないんだ」みたいな。台湾のフグは値段も調理法もいたって求めやすい。恒春の海鮮レストランで食べたふぐビーフン。水槽には養殖のふぐ。大きな碗の汁ビーフンに、ふぐの身がゴロゴロと入っている。品の良いダシが出ている。この店は、他に、醤油、ごま油、米酢で炒めた海鮮炒めや蒸したカニも人気が高い。

 

【阿利海産】

屏東圏恒春鎮大光里砂尾路20-1

08-886-6479

 

(取材:アジア支局・飯田満)

 

 

 

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