アジア<QBCアジア支局だより>現地直送とっておき情報、台湾グルメ新発見(4)〜「北港編」

Posted:2013年12月11日

日本人の「台湾」への興味が年々高まっている。台湾と言えば「グルメ」!QBCアジア支局から、日本で発売されているガイドブックにはあまり紹介されていない、現地記者ならではの台湾でのグルメ「とっておき情報」をお伝えします!

今回は、台湾中部・雲林県の「北港」からお届けします。

1386721415_2.jpg

 

 

〜上品さと醤油の風味、土豆油飯〜

 

 雲林県の南西に位置する北港鎮。観光では、台湾媽祖廟の総本山と呼ばれる北港朝天宮が有名だ。名産はごま油で街の至るところで売られている。アクセスは、嘉義からバスで約50分。派手ではないが、人の暮らしを垣間みることができる町だ。食は、屋台や小さいレストラン。観光客目当てではなく、あくまで地元の人に向けたもの。小店でも人の舌を唸らせる食がある。

 

 

土豆を使った油飯。豚肉入り赤飯のようでもある。ほかほかに炊かれたご飯からはほんのり醤油の香り。台湾には「ちまき」など充実感のあるご飯ものがあるが、ご飯が脇役ではなく、主役的な存在に躍り上がってくる感じ。豚の細切れにも味がよくしみこんでいて噛めば噛むほどに味が出てくる。豆の風味もしみこむ。赤飯の上品な味わいと豚肉、油飯の重厚感のバランスが抜群の一品。

 

【北港阿等土豆油飯】

 

雲林県北港鎮大同路79号

 

05-773-1187

 

 

 

 

1386721415_1.jpg

 

〜雑炊にソーメンを加えたような食感〜

 

生活感のある食の名所、北港。観光客でごった返しているわけではないが、グルメ通が奥深い台湾グルメを求めて彷徨する街だ。北港名物の一つ、麺線糊(メンセンフー)。麺線はソーメン。糊(フー)はドロドロした糊(ノリ)のような状態を指し、ソーメンをお粥のように煮込んだものだ。「主食的」なものが次から次に出てくる台湾。麺線だけでもドロリとしているが、「フー」がつくと、さらにドロリ感が増してくる。雑炊にやわらかい麺線を加えたような食感。沼を食べているようだ。肉からも深い味わいがでてくる。具は豆腐等、シンプル。これが北港で働く人達のスタミナ源となっている。店を切り盛りするのも男達。オトコを感じさせる料理だ。


【阿賢麺線糊】

雲林県北港鎮益安路97号

05-783-0479

 

 

(取材:アジア支局・飯田満)

関連情報
2014年09月10日 <QBCアジア支局だより>現地直送とっておき情報、台湾グルメ新発見(10)「金門島」編

   
  • NETIB NEWS
  • POUCH
  • ROKET NEWS24
  • 女性応援コミュニティ 輝く女性プロジェクト
  • ワールドワイズ
  • スマイルサーチ