アジア<QBCアジア支局だより>現地直送とっておき情報、台湾グルメ新発見(10)「金門島」編

Posted:2014年09月10日

日本人の「台湾」への興味が年々高まっている。台湾と言えば「グルメ」!QBCアジア支局取材部から、日本で発売されているガイドブックにはあまり紹介されていない、現地記者ならではの台湾でのグルメ「とっておき情報」をお伝えします!今回は、「金門島」からお届けします。

 

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〜金門島、國軍の缶詰とともに食べる広東粥(カントンジョウ)〜

金門島は距離的に中国大陸に近いということもあり、食文化の伝来も色濃い。「広東粥」はその一つ。粥の中に、油で揚げたヨウティアオ(油條・・・麩のようなもの)を浸して食べる文化もある。金門島らしさは、トッピング。店から貰った缶詰には「国軍酸菜(軍隊用のつけもの)」と書いている。国軍の食品・・・、兵役生活を過ごす人達の保存用食品だ。

金門島は兵役での最重要地だ。赴任が金門とあらば、役務の緊張感も高まる。缶詰、中身は高菜にも似た漬物、味はかなり甘い。これを広東粥に混ぜる。金門島は、「中国大陸の食文化」や「徴兵制度」の影響を色濃く受けている。

 

永春広東粥
金門縣金城鎮光路1621

080-327-292

 

 

 

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〜金門島名物・炒泡麺(パオチャオメン)〜

金門島の名物にもなっている「炒泡麺」。泡麺とはインスタントラーメンを意味するので、「炒めたインスタントラーメン」となる。この「不思議な食べ物」が、金門島の大きなレストランで出されている。

出てきたのは野菜盛り沢山の塩焼きソバ風「焼きラーメン」。兵役で金門島に来た兵士たちが味気ない淡白な食生活に変化をつけようと、島で揃う野菜等の具材を集めてインスタント麺と一緒に炒めたのがきっかけという。過酷な兵役生活こそが新しい食文化を産んだ。由来を聞いてみて、なるほど。これが金門島のレストランで食べられる。いまや、島の名物。麺はたしかにインスタントラーメン、ちぢれている。味は旨いわけでも、まずいわけでもない。インスタントラーメンの味を超えない範囲で、そこそこうまい、という印象。それでも、野菜が多く摂取できることは間違いない。「食への探究心」がかなり強いとされる台湾。インスタントラーメンへのアレンジも手の込み様が違う。

 

金水食堂

金城鎮前水頭48

0919-138-291

 

 

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