アジア<QBCアジア支局だより>現地直送とっておき情報、台湾グルメ新発見(2)〜「豊原編」

Posted:2013年09月30日

 

現地直送とっておき情報、台湾グルメ新発見(2)〜「豊原」編

日本人の「台湾」への興味が年々高まっている。台湾と言えば「グルメ」!
QBCアジア支局取材部から、日本で発売されているガイドブックにはあまり紹介されていない、現地記者ならではの台湾でのグルメ「とっておき情報」をお伝えします!
今回は、台湾中部「豊原」からお届けします。

 

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〜豊原、ひしの実とはなんぞや〜

以前は台中県豊原市と呼んでいたが、2010年の台中県市合併により、豊原は「台中市豊原区」となった。豊原は台湾鉄道で台中駅から約20分、中華プロ野球・興農ブルズの合宿所もあった。台中市中央部から足を伸ばして豊原で腹を満たすのも「台湾通」の過ごし方である。
豊原には、広くはないものの活気溢れる廟東夜市がある。屋台で揚げていたのは「ひしの実のフライ」。ひしの実とはなんぞや。ほんのり甘くて、実がサクリとしている。栗のような感じもすれば、芋のようなテイストでもある。高温で揚げるため、外の衣はカリカリ。ひしは池や沼に生えているというが、これまで日本でひしの実を食べたことがない。聞けば、実は内蔵に良く、ダイエットにも効果的、そのほか健康に良いとされるデータもあるとのこと。今やジャングフードやカロリー、甘味料たっぷりのスイーツに様変わりし、自然の「おやつ」を失いつつある日本。いくら食べても飽きない「ひしの実フライ」に、おやつの「原点」を見た。


【菱角酥
台中県豊原市廟東夜市内

 

 

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〜豊原、黒胡椒が効いた排骨麺〜

排骨麺(パイクー麺)と言えば豊原だ。黒胡椒がほんのり効いたスープにはダシがしっかりと出ている。排骨は豚のリブを一旦揚げたものだが、衣がほどよくスープに溶けてしんなりとなっているのが良い。日本の天ぷらうどんで、天ぷらの衣がしっとりとなっている感じ。日本では「パーコー麺」と呼ばれるが、豊原で食べたそれは本場感丸出しだ。
台湾人の味への追求心はすごい。どこを訪ねても、一カ所に数店以上の名店、名物がある。日本はチェーン店化が進み、味の良い名店も経営的な部分で消えてなくなることがある。台湾では名店が、場所(住所)が変わろうとも生き続ける土壌が残っている。うまい店には、グルメ通が通い続けるからだ。べらぼうに高い店がないため、通い続けることができる。「美食のマーケット」がちゃんと機能しているのだ。

【豊原排骨麺】
台中県豊原市向陽路181
04-2528-0300

 

 

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