アジア<QBCアジア支局だより>現地直送とっておき情報、台湾グルメ新発見(5)〜「埔里」編

Posted:2014年01月13日

日本人の「台湾」への興味が年々高まっている。台湾と言えば「グルメ」!
QBCアジア支局取材部から、日本で発売されているガイドブックにはあまり紹介されていない、現地記者ならではの台湾でのグルメ「とっておき情報」をお伝えします!
今回は、台湾中部「埔里」からお届けします。

 

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〜旨味凝縮、鴨肉黄身の薫製〜

 

地理上で台湾本島の中心に位置する埔里は、台湾一の水質で酒造り、紙作りで有名だ。埔里のレストランで鴨肉黄身の薫製(蛋黄鴨)を口にした。鴨肉で卵の黄身を巻き、薫製にして切ったものだ。鮮やかな黄色が映えるが、食べてみると、黄身の風味がそのままギュッと濃縮されている。まろやかで品がある美味しさ。黄身の隣の鴨肉も塩味が効いていてイケる。鴨と卵だと鴨が主役のような気もするが、蛋黄鴨に関しては、やはり黄身が主役に相応しい。

台湾では「鉄たまご」「茶葉たまご」といった卵の薫製に近い食べ物も存在するが、鴨肉黄身の薫製も大いに存在感を放つ一品である。

 

 

【噴水餐廳】

南投縣埔里鎮中正路439號

049-2982063

 

 

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〜モッチリ感のある南投意麺〜

 

南投は意麺(全卵を加えて練った麺)の本場でもある。一つのブランドと言ってもよい「南投意麺」。この地方の意麺の特徴はモチモチ感にあり、埔里の食堂で食べた南投意麺も、その持ち味が生きている。汁無しソバとして食べると、麺の食感をストレートに楽しめる。碗の油とからめてドロッとさせて箸ですくいあげる。塩と醤油の風味。粘り着くようなモッチリ感が噛み終わるまで無くならない。さっぱりとした味付けの肉そぼろとの相性も良くやみつきになる一品である。

この店、もう一つのお薦めは鶏肉フライ丼。カリカリの衣は胡麻の香ばしさがよく効いていて、外サクサク、中ジューシーをあっさりと実現。香草も効いていて、一工夫、二工夫もある風味豊かな丼が完成している。日本のチキンカツ丼にイメージは近いが、工夫の度合い、香りの良さが違う。丼文化は日本発祥と言われているが、台湾で、時に、「発祥地を超えちゃった?」と思えるような丼に出くわすことがあるのだ。

 

【古早味大碗公飯】

南投県埔里鎮仁愛路21号

049-299-6171

 

(取材:アジア支局・飯田満)

 

 

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