福岡市の将来を考える「福岡都市成長戦略プロジェクト」が来月5日、「福岡で学んだ留学生がなぜ福岡に残らないのか?」と題した会合を開く。このイベント は、九州大学大学院の坂口光一教授や、立命館アジア太平洋大学の横山研治教授などをパネリストに、市民参加型で、議論を深めるというものだ。
福岡都市成長戦略プロジェクトは、福岡市の将来をどうしていくかを考えるプロジェクトで、昨年4月に発足、定期的に会合を開いている。都市の成長のために はアジア各国から注目される都市になり、「国際人流の増加」が不可欠な要素となるのだが、福岡で学んだ留学生が、どうも”地元”福岡で就職する率が低いそ うだ。
独立行政法人日本学生支援機構のデータによると、福岡県の留学生の数は全都道府県の中で東京、大阪に続き、3番目に多く、全体の6.8%を占めている。に もかかわらず、就職先で福岡を挙げた留学生はその中のわずか3.5%しかおらず、約半数が東京で就職しているのが現状という。
せっかく福岡と縁があって、福岡で学んだにもかかわらず、母国に帰るならまだしも、ほかの都道府県に良い人材が流れるのは、福岡県人にとっては忍びない!というわけで、ナゼこういう現状が起こっているのかを、徹底議論したいというのが、今回のイベントの狙いだ。
以前、QBCでも紹介したが、「福岡都市成長戦略プロジェクト」は福岡市民のナマの声を欲していると話すのは、広報担当を務める田村圭志さんと高田朗子さ ん。パネリストの大学教授の見識と、将来の福岡を支える市民の想いがミックスされてこそ、意義ある提言ができるということなので、「福岡の街にモノ申した い!」という人はぜひ、参加してみよう。
ちなみに、簡単な食事やお酒もいただけるということなので、「モノ申すのは気が引けるが、ナマの熱い議論は聞いてみたい」という方、いつもと違った雰囲気の酒の席を味わうのも悪くないかも!?
「福岡市民の熱い議論をお待ちしております!」と話す広報担当の高田朗子さんと田村圭志さん
FUKUOKA改革の夜会Vol.2
日時:12月5日(月)午後6時半から午後9時まで
場所:サラマンジェ(グランドハイアット福岡地下1階)
参加料:1000円
福岡都市成長戦略プロジェクトのホームページ
http://www.walktogether-fukuoka.jp/
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