西日本最大の日本語学校、西日本国際教育学院で8日、卒業式が行なわれ、日本語を学んだアジアからの留学生223人が新たな門出を迎えました。

福岡市南区の南市民センターで行なわれた卒業式には、この日卒業式を迎える223人と在校生、地域の人たちが参加し、盛大に執り行なわれました。卒業生 は、中国、韓国、ネパール、ベトナム、インドネシアからの留学生で、最長2年間学院で日本語だけでなく、日本の文化について学んできた若者たち。

　式では、担任からひとりひとり名前が読み上げられ、宮田智栄理事長から卒業証書が手渡されました。宮田理事長は「みなさんが入学してきた2011年は東 日本大震災が起きた年。大災害が起きた直後の日本に勇気を持って入学してくれました」とあいさつ。震災が起きた際に、世界中から賞賛された「日本人が持っ ている他人を思いやる心や品格」を理解してほしいと話しました。そして、「自分の未来を信じて、みなさんの役に立つ人になってください」とエールを送りま した。また、宮田道郎学園総長は「日本語の『ありがとう』をたくさん言える人生にしてほしい」のはなむけの言葉を述べました。
　
　ネパール出身の卒業生代表は「笑いあり涙ありで大変だったが、忘れられない思い出がたくさんできた。日本語を習得しただけでなく、仲間ができた。将来の夢がどうすればかなうかを考えて、仲間とともに諦めずにがんばっていきます」と答辞を述べました。
　
西日本国際教育学院を運営する宮田学園グループは昨年春、学校法人化しました。来年4月には、国際貢献専門大学校を開設する予定で、今年度定員いっぱいの 680人に達したこともあり、今秋からは100人増員し、定員780人体制を敷く予定です。ほかにも日本語の授業にipadを導入するなど、西日本最大の 日本語学校として先進的な取り組みを日々行なっています。


学校法人宮田学園
〒815-0032
福岡市南区塩原4-17-17
TEL: 092-541-8450
http://www.niei.jp