学ぶ5分間経営学(その1)だから何?ピラミッド構造
「5分間で納得!経営学」シリーズ始まりました。 できるだけ分かりやすくお伝えします。 創業特区の福岡市。創業を計画している方、創業したばかりの方、ベンチャー企業の経営者の方に少しだけ役に立てれば幸いです。
シリーズ第1弾は、「ピラミッド構造」。 ピラミッド構造といえば、会社の組織図を思い浮かべる人も多いと思いますが、今回の「ピラミッド構造」は、論理展開のフレームワークのことです。
上の図をご覧ください。 ピラミッドの一番上は、主張、結論、メインメッセージになります。 ピラミッドのどの階層をとっても、上段から下段に向かって「Why?(なぜなら)」と答えるという関係でつながっています。 「これは○○(主張)です」、「なぜなら、△△(根拠)だからです」という関係にあります。
一方で、下段から上段に向かっては「So What?(だから何)」という関係でつながっています。 話をしているときに「だから何なのよ!早く結論を言いなさい!」と言うのと同じ関係です。
「そんなのわかってる!だから何?」と言われそうなので、次に進みます。 下のピラミッドをご覧ください。 | |
ツッコミどころ満載で、もっともっとピラミッドが下段に広がりそうです。 ピラミッド構造は、自社の商品やサービスだけでなく、すべての事象の論理構成のフレームとして使えます。 大切なのは「結論ありき」にならないことと、「モレなくダブリなく(MECE)」行うこと。 よくある過ちは、まず結論があり、それに都合のいい情報のみを集めて論理を組み立てることです。
「ピラミッド構造」の考え方は、ビジネスプランのプレゼンや銀行、株主などのステークホルダーへの事業説明にも役立ちます。 偏った結論に基づく論理では、関係者を説得できません。 創業時のビジネスプランのプレゼンでも、自社の商品やサービスに惚れ込むあまり、下段に穴の開いた「ピラミッド構造」も多く見受けられます。
ぜひ、みなさんもノートにピラミッド構造図を書いてみてください。 キーワードは「So What?(だから何)」! | |
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