2016年もいよいよ8月に入り、夏本番を迎えて熱中症で救急搬送される人が増えています。 ※2016年7月26日現在で搬送された人194名(昨年同日比+55人)
熱中症にならないためには、その知識を深めて予防法を正しく知ることです。 そこで、熱中症に関する知識と予防をご紹介します。ぜひ実践して快適な夏を楽しんでください!
【熱中症とは】 室温や気温が高い環境で、体温の調節機能が働かなくなることで生じる体の不調。誰でも熱中症になる可能性があり、全国では死亡事故も発生しています。
【熱中症発生のメカニズム】 ヒトの体温は体に体温調節機能が備わっているため、通常35~37℃程度に保たれています。しかし、何らかの原因で体温調節機能が働かない時には体温を一定に保つことができなくなり、さまざまな体の不調が現れます。
暑い時や運動時に体温が上昇すると、汗をかくことで体内の水分や塩分が失われたり、皮膚に血液が集まるため脳への血流が少なくなります。このような状態になるとこむら返りや失神等の症状が現れます。さらに、高温や高湿度などの環境で体から熱を逃がすことができないと体温が上昇し、体の不調につながります。
【熱中症の症状】 ●軽度:めまい、立ちくらみ、汗がとまらない、こむら返りなど ●中度:頭痛、吐き気、倦怠感、虚脱感など ●重度:意識障害、手足の運動障害、けいれんなど
【熱中症になりやすい条件】 ●環境:気温、湿度が高い、風が弱い、日差しが強い、急激な温度の変化など ●場所:工事現場、運動場、体育館、一般家庭の浴室、ビルの屋上など ●熱中症になりやすい人:持病がある人、体調不良の人、高齢者、子ども、労働者、肥満の人、普段から暑さになれていない人、運動不足の人
【予防のポイント】 ●こまめな水分と塩分の補給 ●涼しい服装および外出時には日傘や帽子を携帯 ●部屋の風通しを良くする ●十分な睡眠と休憩をとる ●栄養バランスのよい食事を心がける
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