毛利直之さんは高卒の資格が取れる音楽学校「C&S音楽学院」の学院長として、多くの思春期の子供たちと長年向き合ってきました。 中には不登校や引きこもりを経験した子供たちもいましたが、音楽の力を通して変わっていった体験を基にした講演は、これまでに100回を超えています。
『子どもたちからのSOSーよりよい親子関係を築くためにー』というテーマで、ご自身が学院をつくったきっかけや学院内で起こる様々なエピソードをもとに、思春期の子どもたちとの接し方について語りました。
この日セミナーに参加したのは子育て真っ最中のお母さんたちを中心におよそ120人。うなずいたり、メモをとったり、時には笑ったり泣いたりしながら、毛利さんの話に熱心に耳を傾けていました。
親子が信頼関係を築くにあたって大切だという「子どもの心に寄り添うエクササイズ」は、思春期の子どもの相談に乗ってあげやすい親子関係をつくるための方法で、コミュニケーションが不在になりがちなお母さんと子どもとの接し方についてわかり易く語られました。
今年5月には新著「自分らしく歌うがいい: 不登校なんかで壊れるな「家族」」を出版された毛利さん。この本は講演会に来ることができないお母さんのためにまとめられた本ということで、困っているお母さんにひとりでも多くアドバイスを届けたいという思いから書籍化に踏み切ったそうです。 また、講演活動を精力的に行うことによって、よりたくさんのお母さんを助けになれればと語っていました。
C&S音楽学院 http://www.cs-music.jp/ |