元気【動画】ケアスタッフの技術向上を目指す取り組み「ケアスタッフ研修会」開催
一般社団法人福岡県慢性期医療協会(会長:原土井病院理事長・原 寛)の分科会である「抑制廃止とケアの質を高める会」は6月4日、ケアスタッフの技術向上を目的とした第16回「ケアスタッフ研修会」を開催しました。
介護保険法が施行される以前の98年、慢性期医療施設10施設の看護代表者たちによって、「抑制廃止福岡宣言」が全国に向けて発信されました。 「抑制」とは、施設や病院で認知症を患う高齢者を「危険を回避する」や「治療行為のじゃまになる行動を抑制する」などの目的で、ひもなどを使ってベッドや車椅子に縛り付ける「身体拘束」のことを意味していて、「高める会」からの全国に向けた発信が、やがては厚生労働省の省令となり、のちに施行された「介護保険法」にも大きな影響を与えたということです。
研修会では、糸島医師会病院の看護部長、梶西ミチコ氏が「創傷治癒環境を整える看護」と題した講演を行ないました。 講演では、看護に携わる現場の立場から、創傷治癒のメカニズムと最近の創傷治癒環境の状況をていねいに説明し、人に優しい看護の在り方についてレクチャーしました。
第2部では、4つの病院のケアスタッフから、それぞれ独自におこなっている取り組みについての研究発表があり、そのうち原土井病院からは、認知症患者と積極的にコミュニケーションをとるための方法として、「歴史年表作成の取り組み」が発表されました。
一般社団法人福岡県慢性期医療協会
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