福岡県糸島市南部にある雷山。その中腹標高350mに位置する『千如寺大悲王院（せんにょじだいひおういん）』。

ご本尊である「木造十一面千手千眼観世音菩薩像」は、鎌倉時代に作られた高さ4.6ｍもある巨大な仏像で、

「木造清賀上人座像」とともに国の重要文化財に指定されている。

山門をくぐると、目の前に樹齢400年の大楓が姿を現す。

秋は紅に染まる紅葉の名所として有名であるが、5月中旬には美しい新緑を望むことが出来る。

4月には桜が咲き誇り、咲き終わりの頃にはしだれ桜も咲く。中旬頃になるとシャクナゲも咲き、こちらもまた名所の一つとなっている。

毎年５月10日には『御経会大法要・大般若経六百巻転読法要』が営まれる。

この法要は天災や疾病、或は様々な災難を払い、国や家を護り人々の災いを除き、福を招くため行われるもので、

十数人の僧侶によって６００冊のお経を読誦する。

また大般若転読大法要の後は、お焚きあげのご祈祷、柴灯護摩法要も執り行われる。

８月９日には『千日観音祭』が営まれる。

千如寺では８月９日にお参りをすれば千日間お参りした御利益が受けられると云われている。

千如寺での夜の参拝はこの日と大晦日しか出来ず、当日は様々な法要が行われる。

中でも祈願が書かれた紙を吊り下げた提灯が、毎年1000個吊り下げられている光景は幻想的。

季節によって違った表情を持つ千如寺と自然の姿を楽しみに、参詣されてはいかがでしょうか。

真言宗　大覚寺派　千如寺　大悲王院

所在地      福岡県糸島市雷山626

電　話      092-323-3547

拝観料

大人        400円（本尊十一面千手千眼観音など堂内拝観　入山料含む）

   入山料のみ100円（前庭・大楓）

            ◎11月のみは、紅葉見学の方は入山料100円をお願いしております。

小人        無料（中学生以下）

●文化財保護のため、風雨・積雪・濃霧などの場合、公開を停止することがあります。

祈願・拝観受付時間

午前9時から午後4時30分まで