イベント日本サッカー界の父「デットマール・クラマー氏」来日!
日本サッカー界の父といわれるデットマール・クラマー氏の来日記者会見が2014年1月10日(金)に福岡市のホテルオークラ福岡で行われました。
クラマー氏は2014年1月11日(土)から13日(祝)に宗像市のグローバルアリーナで開催される「DETTMAR CRAMER CUP 2014 U-13」の指導に協力するために来日しました。
「DETTEMAR CRAMER CUP 2014 U-13」は育成年代で最も重要なU-13に焦点を絞り、西日本の各地から集まるチーム同士の対戦を通して、サッカーの厳しさ、ルールを守ることの大切さ、友達作りの楽しさを認識させ、それらを全国に発信することを目的としています。
今回来日したドイツ出身のクラマー氏は、1964年の東京五輪に向けて日本代表チームのコーチを務め、川淵三郎さんや釜本邦茂さん、杉山隆一さんらを指導。1968年のメキシコ五輪銅メダル獲得の礎を築いたほか、日本サッカー界に深く貢献した大変影響力のある人物です。
クラマー氏は大会に賛同した理由を「日本を第二の母国だと、親しく思っているし、U-13は育成年代で最も重要だと考えている。国の環境により差はあるかもしれないが、U-13年代は身体面・精神面・人格を形成する上で重要な時期。子供たちは恐怖心なくどんどん挑戦していくので、直線的ではない段階的な成長が見込める。本大会では、子供たちはもちろん、監督たちにも適切な時期に適切なトレーニングを提供するように指導しようと考えている。」と語りました。
「サッカーは人生の学校。心を一つにしてチーム一丸となってまとまれるかが、良い選手を育てられるかどうかの鍵になる。『一人はみんなのために、みんなは一人のために』という考え方。そのためにまずは指導者の人間性が大事で、監督と選手という関係以前にお互いが人間としての関係を築くことだ。指導は、選手に多くを語るよりも自らのプレーで示す方が良い。」「指導者は24時間体制の仕事。常に準備をしておくことが大事で、私はマッサージや応急処置の勉強を可能な限り勉強するなどして完璧な監督を目指した。」と、サッカーと指導者のあり方を熱弁しました。
2020年の東京五輪については「本大会に参加する子供たちは7年後には20歳。その時その時にあったトレーニングを常に100%で取り組むことが成果を上げるので、トレーニングを続けることが大切だ。東京五輪ではメダルを取ることを願っている。」と期待している様子でした。
また、2014年6月から7月に開催されるFIFAワールドカップ・ブラジル大会での日本代表の戦術についての明言は避けながらも、「日本代表がワールドカップに今回も出場することを嬉しく思う。ヨーロッパの強豪チームでもワールドカップ出場は簡単なことではない。」と祝福しました。
クラマー氏は14日(火)までの滞在する予定。11日(土)は福岡大学でセミナーを行ないますので、サッカーファンの皆さんは行ってみてはいかがでしょうか。
【岡村有紀子】
<2014 第三回 デットマール・クラマーカップ U-13> 日程:2014年1月11日(土)~13日(祝) 開場:グローバルアリーナ 主催:クラマーカップ実行委員会、一般財団法人ルーヴェンJAPAN
<クラマーカップ記念講演会 in 福岡大学> 日程:2014年1月11日 時間:(開場)17時30分(開演)18時00分 場所:福岡大学A棟AB01教室
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