インドネシア人アーティストのブディ・アグン・クスワラと、台湾のチェン・チンヤオ（陳擎耀）は、福岡アジア美術館の美術作家招聘事業のために5月から福 岡に滞在し、市民の協力による作品制作やワークショップなどを通した様々な交流プログラムをおこない、福岡ならではの作品を制作してきました。
その滞在制作の成果が「第１２回アーティスト・イン・レジデンスの成果展 パート１」として現在アジア美術館で見ることができます。開催初日の7月21日、同展示の開会式とアーティスト本人による作品説明が行われました。

開会式であいさつをするブディ・アグン・クスワラ（インドネシア）

ブディ・アグン・クスワラは、海外での滞在制作は今回が初めて。ビニール袋などの廃材を用いて、バリの神話に基づく悪魔をモチーフにして制作した「オゴオ ゴ」と呼ばれるお神輿を福岡の海岸や森などで撮影し、キャンバスにプリントして加筆した平面作品を制作。他にも九州内の学生と環境問題をテーマにした作品 制作やワークショップを行った成果を発表しました。

作品説明を行うチェン・チンヤオ（台湾）

チェン・チンヤオは2009年より展開している「レストラン・プロジェクト」の一環として、ラーメンやカレー、ナポリタンなど本来は海外で生まれた料理が 日本独自の料理として発展し、日本に根付いていることから、福岡市内のラーメンとカレーの専門店や喫茶店にそれぞれ中国・インド・イタリアの衣装をまとっ た人物を配した写真作品を制作しました。

これらの作品は8月6日まで、福岡アジア美術館の8階交流ギャラリーで見ることができます。入場料は無料です。【取材：suimochan】

第１２回アーティスト・イン・レジデンスの成果展 パート１
会　　期：　平成２４年７月２１日（土）?８月６日(月）
会　　場：　福岡アジア美術館　交流ギャラリー（８階）
主　　催：　福岡アジア美術館
観覧料：　　無料