観るミーナ天神で「宮城の瓦礫撤去チーム」がパネル展示! 20日(火・祝)まで
『たとえば空が』 ・・・・・ ある名前も知らない小生意気な女の子。 「来月が誕生日なら、ケーキ持ってくるよ。」 そう言うと、 「ケーキはいいから、お兄ちゃんにお願いがあるの。」 「よし!言ってみて。」 「絶対に無理だから言わない。」 「言ってよ、気になるじゃん。」 「絶対ムリだもん。」 「言ってみるだけ言ってみな。」 「じゃあ言うよ?」 「よし、来い。」 「ケーキはいいから、お母さんを返してください!」 やっちまった。 泣かせてしまった。 途中で気付けば良かった。 抱きしめてやりたいけど、多分俺じゃ意味ない。 DSが欲しいとかそんなレベルだと思ってた。 俺はバカだ。 「無理?だから無理だって言ったじゃん。」 「うん、ごめん。俺には無理だ。」 「いいよ。」 「いいの?」 「うん。」 「あの、何かして遊ぼうか?」 「高く飛ばして!」 「よし!高い高いだな。超得意。ロケット発射しま?す!」 「高くだよ?!」 「あいよ!」 その後、すごい列が出来た。 ロケットおじさん大人気。 女の子が最後に、また来てねと言ってくれた。 デリカシーのない俺に、また来いと言ってくれた。 たとえば空が天国ならば、お母さんにお願いがある。 また俺はいつかお嬢さんを高く投げてやる。 少しでも近付く様に高く投げる。腰がバキバキとトドメをさされたが高い高いをしに行く。 笑いかけるなりなんなりをしてやってくれねぇかな? ・・・・・ <2011.4.28 スコップ団団長のブログ より> 震災直後から被災地で被災者支援活動を続けた「スコップ団」という団体。 自ら被災しながらも、被災地・宮城県を拠点としてボランティア活動を1年間続けてきた団体です。 最初はスコップ1本でがれき処理や家の修復を手伝っていたという行動派の男たち。いつしか彼らの行動は若者の賛同を呼び、今では全国に支部をもち、団員数は約3,000名、福岡でも20名ほどが在籍しているという。 その福岡支部に在籍する新後藍子(にいごあいこ)さん(31)は、昨年9月に入団、普段は旅行会社に勤務しながら、これまでに10回ほど自費で被災地に赴き、ボランティア活動を続けてきたそうです。 藍子さんは、被災地から福岡へ帰ってきたとき、ボランティア活動をして「達成感や充実感はまったく感じていない。だって、現地は何も変わらないですもの」 といいます。ただ、活動を通して「自分の生きていることの意識は、それまでの自分とは全然違います」と、はっきりと生きる意義を見つけたようです。 「スコップ団」は、3月10日、仙台市で震災被害者鎮魂のための2万発の花火打ち上げを最後に、「全体としての活動を休止する」と発表、「ゴールのないマ ラソンを完走することなんて人はできないから365日経過したら一時休止。要請が続くようならば、また行こう」としています。 こうした被災地支援の実働部隊「スコップ団」の活動記録や被災地の生の声をつづったパネル展が、福岡市・天神、「ミーナ天神」1階フロアで開催されています。 20日(火・祝)まで。 立ち寄ってパネルを読むと、ボランティア活動の真髄を垣間見ることができます。 【KUMI】 <スコップ団団長のブログ> http://blog.goo.ne.jp/cheapdust |