福岡県糸島市南部の雷山。その中腹標高350mに位置する『千如寺大悲王院（せんにょじだいひおういん）』。山門をくぐると、目の前に現れる樹齢400年の大楓。やがて紅に染まるその生命力は圧巻です。

紅葉の名所として有名

な千如寺は、約1300年の歴史を誇る由緒ある寺院です。戦乱による荒廃を経て、約260年前に福岡藩主・黒田継高公により大悲王院が創建された際に、この大楓が植樹されました。

ご本尊である「木造十一面千手千眼観世音菩薩像」は、鎌倉時代に作られた高さ4.6ｍもある巨大な仏像で、「木造清賀上人座像」とともに国の重要文化財に指定されています。この仏像をはじめ、二十八部衆像、雷山古図や曼荼羅など数々の宝物の拝観もでき、また祈祷も行われます。

心字池を中心にツツジ、カエデ、サクラ、樹齢600年のビャクダンを配した奥庭心字庭園は、訪れた人々を和みの空間へと誘ってくれます。新緑、紅葉、雪化粧。季節によって違った表情を持つ自然の姿を楽しみに、参詣されてはいかがでしょうか。

（撮影日：平成25年11月12日）

真言宗　大覚寺派　千如寺　大悲王院

所在地      福岡県糸島市雷山626

電　話      092-323-3547

拝観料

大人        400円（本尊十一面千手千眼観音など堂内拝観　入山料含む）

   入山料のみ100円（前庭・大楓）

            ◎11月のみは、紅葉見学の方は入山料100円をお願いしております。

小人        無料（中学生以下）

●文化財保護のため、風雨・積雪・濃霧などの場合、公開を停止することがあります。

祈願・拝観受付時間

午前9時から午後4時30分まで