アジア<QBCアジア支局だより>現地直送とっておき情報、台湾グルメ新発見(1)〜「新竹編」
日本人の「台湾」への興味が年々高まっている。台湾と言えば「グルメ」! QBCアジア支局から、日本で発売されているガイドブックにはあまり紹介されていない、現地記者ならではの台湾でのグルメ「とっておき情報」をお伝えします! 今回は、台湾新幹線も停車する「新竹」の情報です。 〜新竹、早朝に食べた魯肉飯〜
新竹には廟があり、中では各種料理の店がひしめきあっている。「台湾版フードコート」と言う人もいるが言葉の響きが味気ない。人間の生活の匂い、仏の香りのする場所である。中に「早朝だけしか開かない」という魯肉飯の店があると聞き、苦手な早起きをしてやってきた。朝7時前に着くと、それでも閉店間近で、魯肉飯、最後の残り1杯を食べさせてもらった。これがうまいのなんの….。とろける豚肉に、ブラックペッパーの風味が効いている。また今度行きたいと思っていたが、早朝しか開いてなく時間が合わず、行けずじまい。早朝に新竹に居るためには、新竹に宿泊しなければならないからだ・・・。
とそんな時、店移転の知らせを聞いた。廟の中にはもう無いのか、廟のシンボル的存在だと認識していたので残念と思っていた矢先、もう一つの知らせが届いた。移転に伴い営業時間が変わり、昼夜も開けるようになったというのだ。「朝早く起きないとありつけない魯肉飯」というストーリーは崩れたが、早起きが苦手な人間にとっては朗報だ。 【翁記魯肉飯】 新竹市香山區牛埔路8號(引っ越した後の新しい住所) 新竹、客家料理、パッションフルーツレンコン
へんなものが出てきたなぁ、何でも作ればいいというものでもないだろう・・・、パッションフルーツに漬け込んだレンコン?どうせ「ヘン」な味なのだろう・・・。
食べてみて驚いた。絶妙な甘酸っぱさと、爽やかな味わい。とてもレンコンとは思えない。パッションフルーツの甘酸っぱさを完全に100%保ちながら、レンコンのサクサクの歯ごたえのみを100%残す。客家料理には「塩辛い、脂っこい」というイメージを持っていたが、爽やかな甘みのある料理に遭遇し、驚く。レンコンの味が少しでも残っていたらこの品は「ヘンなもの」という評価になっているかもしれない。危険な綱渡りだが、仕事を完璧にやってのけた。酸味、歯ごたえ、完璧な処理。完璧な味。完璧な爽やかさ。ところで、これはスイーツなのか、それとも副菜なのか・・・。
【古早暦客家料理】 新竹市北區西濱路一段205號 03-5365-306
(取材:アジア支局・飯田満)
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