糸島へ行こう!長さ50.8mもの巨大な綱引き!「大入盆綱引き」で子どもたちが大はしゃぎ!
町の五穀豊穣・亡霊の極楽浄土入りを祈願するお盆の伝統行事「大入盆綱引き」が15日(木)、糸島市二丈大入の大入白山神社参道で開催されました。
約200年前から続いているという「大入盆綱引き」。お盆には、亡霊を救おうと、綱を差し伸べる仏と、それを阻止しようとする地獄の鬼との間で綱引きが行われるといわれています。また、住民たちが仏を応援し、加勢しようという思いで始まったことが由来とされています。
大入白山神社参道では、山で採ったカズラ(つる草)をよって、長さ50.8mもの巨大な綱が作られました。そして、住民たちは北側に子供、南側に大人にそれぞれ分かれて、大きな綱を引き合いながら、合計3試合が行われました。参加者はみんな、顔をこわばらせ、力いっぱいに綱を引き合う中、1試合目は子供の勝ち、2試合目は大人の勝ち、3試合目は途中で行事が綱をなたで切り離し、両者引き分けで幕を閉じました。参加した子供たちは「綱が重たいのも忘れるぐらい、楽しかった」と満足そうに、笑顔で話しました。
その後、住民たちは綱を大入海岸に運び、この綱で土俵を作ります。そして、亡者の極楽入りを祝う、子ども相撲大会が開催されました。大入行政区長の古藤繁利さんは「伝統行事を守りつつ、みんなを笑顔にする行事を続けていきたい」と話していました。
山と海に囲まれ、その場で自然を体感できる糸島市。16日(金)には、大入公民館付近で戦没者・人柱の犠牲となった亡者を慰める慰霊祭・盆踊りが予定されています。
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