イベント今、注目のがん治療「免疫細胞療法」に関するセミナー『知っておきたい「免疫細胞療法」という選択』 が開催されました

Posted:2016年06月03日
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がんの新しい治療法、免疫細胞療法をテーマにした「がん免疫細胞療法セミナー~がん治療最前線 知っておきたい『免疫細胞療法』という選
択~」が、読売新聞西部本社・よみうりプラザで開催されました。

 

取り上げられたANK(自己リンパ球免疫療法)は、体内に存在しがん細胞を正確に見極め攻撃する「NK細胞」を採取、増殖活性化させて
体内に戻し、がん細胞と戦う力を高める治療法。自由診療ですが、注目のがん治療法として期待を集めています。ANK療法を実施するひわき
クリニック院長・樋脇一久氏、細胞培養センターを提供しているリンパ球バンク株式会社代表取締役社長・藤井真則氏が治療を取り巻く環境や
現場の最新情報・治療の実際を講演しました。

 

 

<基調講演①>
ひわきクリニック 院長
樋脇 一久氏

http://www.hiwaki.com/

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■ANK療法 状況により使い分け

「治療は、血液中のNK細胞を集めることから始めます。2時間かけて採取機に7リットルを通します。体内の血液を約3.5リットルだとすれば、血液が2巡するわけです。これで血液中のNK細胞を根こそぎ集めますが、血液の中にいるNK細胞は、全身に存在するものの1%未満ですから、体にはほぼ影響がありません。

 

 がんが見つかったら手術の前にNK細胞を採取するのが理想です。採取したNK細胞を培養、増殖させ凍結保存します。手術後に、増殖、活性化したNK細胞を点滴するANK療法を行います。このように手術とANK療法を合わせて行う方もいらっしゃいます。

 

 また手術で転移が見つかり、化学療法をすすめられてから来院する患者さんもいます。この場合は化学療法を始める前にNK細胞を集めます。化学療法をやりつくして来院する方は、採取を2回に分け、1回目で培養したものを一度点滴してから2度目の採取を行います。

 

 化学療法中、休薬期間を利用して、合間にANK療法を少しだけ実施することもあります。化学療法の副作用を和らげ、また効果を増強するという印象があります。近年、免疫系と相性がいい分子標的薬が基幹病院以外でも使えるようになり、ANK療法の治療効率・効果が高まるようになりました。



■一人ひとりの戦略を立てて治療を


抗がん剤は、細胞分裂中の細胞にダメージを与えるものなので、細胞分裂が非常に遅いがん幹細胞には効果的ではありません。一方、活性の高いNK細胞は、がん細胞を傷害しますが、その間、がん細胞も増殖を続けます。おのおのの治療の特性を考え、多数のがん細胞が勢いよく増殖中なら抗がん剤で勢いをそぎ、がん細胞が少なくなった時にANK療法でとどめを刺しにいくのが効率的です。

 

 がん患者さんの状態や治療歴は、みんな違います。一人ひとりの戦略を立て、いつANK療法を行うかを決めます。タイミングを間違わなければ大きな効果が期待できます。保険診療の穴を埋める治療としてANK療法も、がんと診断されたら最初から検討してほしいのです。」

 

<基調講演②>
リンパ球バンク株式会社
代表取締役社長
藤井 真則氏
http://www.lymphocyte-bank.co.jp/

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■有効性が確認されている免疫細胞治療

 

「免疫細胞を使えば、がんを治療できるのは、昔から分かっています。アメリカでは1人の患者から延べ50リットルの血液を採りながら白血球成分をより分け、非常に強く刺激してから体内に戻すことで、がん治療としての有効性の証明(エビデンス)がなされています。

 

 これに対し、日本ではたった20ミリ・リットル、1000分の1以下で免疫細胞療法が行われてきました。50万発撃ったら当たると分かっているのに、日本では20発しか撃たない。そのため、当初、騒がれたほどの治療法ではないのではと言われてきました。

 

 医療の世界ではエビデンスを重要視します。患者さんにやってみて実際に効果が見えたら「エビデンスがある」として、治療に使うことになります。免疫細胞療法には、明確なエビデンスはあります。ただし、本格的に行わないと結果が得られないということでもあります。」

■日本では保険適用外 新抗がん剤・分子標的薬

 

「まず、健康保険が使える標準治療にできることとできないことを整理しましょう。がんが発生した部位にまとまっている「限局性」であれば、手術のような局所療法が有効で標準治療受診者の生存率は一般に高いとされています。一方、がん細胞が飛び散っていると、多くの場合、予後は不良となります。後者の場合、他の治療法、それも全身療法を検討することが望ましく、免疫治療はその場合の重要な選択肢となります。

 

 免疫治療も免疫細胞そのものを扱うもの、そうでないものなど、種類がたくさんあり、免疫細胞療法の中でもANK(自己リンパ球免疫療法)とそれ以外とは全く違うものです。

 

 欧米では標準治療なのに日本では保険適用にならないものがあります。免疫系と相性のいい分子標的薬と呼ばれる新しい抗がん剤です。日本ではごく一部のがんにしか保険適用にならないため、ほとんどの部位の患者さんは、自由診療で投与を受けるしかありません。標準治療と免疫細胞療法、そして保険適用外の分子標的薬、この三つの柱をうまく使って治療を進めることになります。

 保険診療機関は原則、保険医療しか行いません。それ以外の治療を望むならば保険診療を受診する医療機関とは別のところで、自由診療として受診し、費用は全額自己負担となります。保険診療と自由診療は同じ医療機関の中で受けることはできないので、受診するところを分ける必要があります。保険診療医は自由診療で行われる治療について、実際に実施経験がないので、説明できる立場にありません。がんの患者さんは勉強して、自分で考えることが大事です。がんと診断されたらすぐに、保険診療医とは別に、自由診療を行う専門の医師の話を聞きましょう。」

 

■最適な選択を考える『治療設計』が重要

 

「さて、がんは本人の細胞であり、外敵ではありません。基本的に本人の正常細胞と同じ物質でできています。そのため、体内にがん細胞が存在しても、見つからないこともあり、また、正常細胞を傷つけずに、がん細胞だけを見分けて、攻撃する薬剤等は存在しません。体内にあるNK細胞は、がんを正確に狙い撃ちする唯一の存在です。ANK療法は、この細胞を使います。

 

 がん治療の難しさは、全滅させないと再び増殖してしまうことです。

 

 画像上、腫瘍が縮小、消滅するのはいいことです。ただし、画像に映らないがん細胞が生き残っていると、結局、再発や転移に至ります。分散するがん細胞でもせん殲滅(せんめつ)できる技術の普及が大事です。

 

 当社では、ANK療法について技術的背景など一般的な説明を行っています。具体的な治療の相談についてはANK療法に取り組んでいる医療機関で必ず予約をして面談してください。ANK療法の特徴は、がん細胞を狙い撃ちすることですが、標準治療と併用で行われる方が一般的です。がんには様々な治療法があります。どれがいいのか、ではなく使えるものは全て使うぐらいの気構えで、その時々の状況に応じて最適な組み合わせや順序を考える「治療設計」が重要です。」

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