イベント山笠(ヤマ)を知る!vol.⑦~博多リバレイン・天神一丁目編~【博多祇園山笠】
今年で775年目となる福岡市の夏の風物詩「博多祇園山笠」 その「飾り山」や、男衆が担ぐ山車「舁き山」を紹介するコーナー、題して「山笠(ヤマ)を知る!」。
7回目は「十六番山笠・博多リバレイン」と「十七番山笠・天神一丁目」を紹介します。 | |
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<十六番山笠・博多リバレイン 飾り山 【表】> 【標 題】開祖誉発展振興 【人形師】置鮎琢磨氏 創立60周年を迎える博多祇園山笠振興会は、773年の伝統を受継ぎ、 全国のみならず世界に誇るお祭りに発展してきました。 この節目の年に代々ご尽力いただいた諸先輩に敬意を表すると共に、 博多祇園山笠の起源と言われる、承天寺の開祖、聖一国師を題材に取り上げました。
<十六番山笠・博多リバレイン 飾り山【見送り】> 【標 題】げんき一〇〇倍 【人形師】生野四郎氏 やなせたかし氏原作の「あんぱんまん」は、1973年にフレーベル館の月刊絵本「キンダーおはなしえほん」に掲載され、1988年よりテレビアニメ「それいけ!アンパンマン」の放送が開始されました。 現在では、幼児が必ず通るキャラクターと言われるほどの人気を誇っています。 本年4月には、全国で5番目、九州初となる「福岡アンパンマンこどもミュージアムinモール」が、博多リバレインに誕生しました。 「アンパンマンの世界に入りたい」というこどもたちの願いを実現する参加・体験型ミュージアムでアンパンマンと一緒に『げんき100倍』になろうという願いが込められています。
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<十七番山笠・天神一丁目 飾り山 【表】> 【標 題】藤太百足退治勇 【人形師】中村信喬氏 平安中期の武将・藤原秀郷(ふじわらのひでさと)こと俵藤太(たわらのとうた)といえば、百足(むかで)退治で有名です。 その勇壮な活躍は「日本昔噺」にもいきいきと描かれています。 舞台は近江国の瀬田川にかかる瀬田の唐橋。 平安の昔、近江富士とも言われる三上山を七回り半もする大百足が、毎晩ここに現れ人々を困らせていたのを、 武勇の誉れ高い俵藤太が、龍神一族に頼まれ、三本目の弓矢で退治したという伝説です。この秀郷は朱雀(すざく)天皇在位中に起きた平将門(たいらのまさかど)の乱では、 天慶3(940)年に将門を討ち武名を上げます。 藤原千常(ちづね)、藤原千晴(ちはる)は俵藤太の息子と言われています。 「強きを挫き、弱きを助ける」。 昔話に盛られた日本人の心を今の子供たちにも伝えたいとの思いが込められています。
<十七番山笠・天神一丁目 飾り山【見送り】> 【標 題】鞍馬山 【人形師】白水英章氏 京都北部・鞍馬山といえば、幼き日の牛若丸(うしわかまる)こと源義経(みなもとのよしつね)に天狗たちが剣術を教えたとの言い伝えで有名です。 時は平安末期、父・義朝(よしとも)を亡くし、母・常盤御前(ときわごぜん)とも別れた牛若丸は、鞍馬寺の禅林坊の弟子となり、名を遮那王(しゃなおう)と改めます。 ある日、己の出自と父・義朝の無念を知り、源氏再興の志を抱きます。 そのため昼は学問に、夜は山奥の僧正ケ谷で剣の修行に励みます。 相手は、ヒラリと空を飛び、羽団扇で敵をいなす大天狗や烏天狗たち。 ここで牛若丸は、のちに武蔵坊弁慶も翻弄する武芸を身につけ、 奥州藤原氏の当主・藤原秀衡のもとに旅立ち、時を待ちます。 「自分の使命を自覚しそれに邁進する」。そんな心を大事にしてほしいとの願いを込めました。
◇博多祇園山笠公式サイト◇ http://www.hakatayamakasa.com/index.php
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