イベント山笠(ヤマ)を知る!vol.①~東流・中洲流編~【博多祇園山笠】
今年で775年目となる福岡市の夏の風物詩「博多祇園山笠」 その「飾り山」や、男衆が担ぐ山車「舁き山」を紹介するコーナー、題して「山笠(ヤマ)を知る!」。
1回目は「三番山笠・東流」と「四番山笠・中洲流」を紹介します。
<三番山笠・東流 【表】> 【標 題】風雲龍謙信決戦 【人形師】室井聖太郎氏 越後の龍と称された、軍神上杉謙信を登場させています。 謙信は戦場で強靱な強さを発揮した大戦国大名です。 場面は甲斐の虎と称された宿敵武田信玄を川中島の合戦へと挑む、 陣営の張り詰めた場面を表現しています。
<三番山笠・東流【見送り】> 【標 題】忠義軍師官兵衛 【人形師】室井聖太郎氏 黒田官兵衛は織田信長・羽柴秀吉・徳川家康と歴史に名を馳せた三人の主君に人生を賭けて仕えて行きます。 どの時代にも知略に優れた軍師としての才能を発揮し、その存在を際立たせました。 今年の大河ドラマの主人公として全国的に注目を集めている官兵衛の生き様にスポットを当て、 天上に信長・秀吉・家康の主君を配し、 軍師官兵衛として初めて天下取りを意識して乗り出して行く九州平定の場面を表現しています。
<四番山笠・中洲流 【舁き山】> 【標 題】猩々酒宴壽 【人形師】溝口堂央氏 唐土の金山の麓の揚子の里に住む孝行息子の高風が見た不思議な夢をもとに、 起こる出来事が題材となっています。 西日本一の歓楽街である中洲流の益々の発展が願われ製作されています。
<四番山笠・中洲流 【表】> 【標 題】奮戦本能寺 【人形師】三宅隆氏 本能寺の変は、1582年 天正10年6月 明智光秀が、主君 織田信長公を討った事件です。 当時信長は中国で毛利氏と対戦中の秀吉を救援する為、その先鋒武将に光秀を命じ、 自らは、手勢わずかと共に京都に入り、本能寺に宿しました。 光秀は夜半、配下の大群を率いて、"老の坂"に至り突如采配をふるって中国への道と逆方向の東を指して進撃を命じました。 全軍は暁闇(まだ暗い暁方)の本能寺になだれ込み、信長を自決させました。
<四番山笠・中洲流【見送り】> 【標 題】賤ヶ岳之戦 【人形師】中村信喬氏 賤ヶ岳の戦い(しずがだけのたたかい)。 天正10年6月2日に織田信長が本能寺の変で死した後、羽柴秀吉が信長旧臣中で大きな力を持つに至りました。 6月27日織田氏の後継者を決定する会議が清洲城で開かれ(清洲会議)、 信長の三男・織田信孝を推す柴田勝頼と織田信忠の子である三法師を推す羽柴秀吉の間で激しく対立しました。 ついに天正11年(1583年)、近江国伊香郡(現:滋賀県長浜市)の賤ヶ岳付近で行われた羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)と柴田勝家との合戦に及び、 織田勢力を二分する激しい戦いとなり、秀吉はこの戦いに勝利することによって天下人の基盤となりました。
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