アジア<QBCアジア支局だより>現地直送とっておき情報、台湾グルメ新発見(6)〜「奮起湖」編
日本人の「台湾」への興味が年々高まっている。台湾と言えば「グルメ」!
〜名物おやじの本格弁当〜
阿里山に向かう道中。阿里山森林鉄道の駅もある奮起湖に立ち寄った。山間、鉄道博物館もあるこの地域、雑貨屋や食堂が約60mほどの古い街並み(老街)に軒を連ねている。緑豊かで町並みも田舎の匂いがして、昔懐かしい情緒溢れる空気が漂っていた。奮起湖には名物の弁当がある。店主は街の雰囲気にもマッチした白髭の老人だ。テレビにも時折出たりして、奮起湖の「名物おやじ」のような扱いだと言う。 円形の器には、厚切りの豚肉、骨付き鶏肉が入っていて、どちらも柔らかく醤油味もしっかりとしみこんでいる。噛むほどに旨味が口に広がる。シンプルだが味わい深い一品だ。買ってそのまま列車内で風景を見ながら駅弁として食べるもよし、熱いうちに店内のテーブルでかき込むのもいい。阿里山へ向かう道中、時間に余裕があればぜひ。
【奮起湖大飯店】 (05)256-1888
〜噛んでも噛みきれない鉄たまご〜
嘉義から阿里山に向かう途中の奮起湖。老街には食堂も軒を連ねる。奮起湖、もう一つの名物といえば「鉄たまご」だ。うずらの卵の薫製で、「鉄のように硬い」というのが名前の由来だと言う。茶葉で煮込んだ卵。台湾ではコンビニエンスストアで茶葉で煮込んだ卵が売られていて、自動ドアが開くと当時に、茶葉の独特の香りがしてくる。卵を茶葉で煮込む、というのは台湾では多い調理手法だ。台湾で「鉄たまご」と言えば、コンビニで売られているニワトリの卵か、ウズラの卵か、どちらかだ。 奮起湖、こちらは、ウズラの卵バージョン。黒い円形。2種類のザルにこんもりと黒い塊が盛られている。「硬い」「柔らかい」の2種類。せっかく来たのだからと、「硬い」を購入。噛んでみると、本当に硬い。かなり硬い。集中して気合いを入れて噛まなければ噛みきれない。噛んでみたことはないので比喩としてどうなのか分からないが、タイヤを噛んでいるようだ。それでもなんとか噛み切ると、味は、黄身のうまみが濃縮されていてうまい。程よい醤油加減これも、つまみに最高。
【奮起湖藥膳鐵蛋】 嘉義縣竹崎郷中和村奮湖144號 0918-05911
(取材:アジア支局・飯田満)
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