学ぶ山笠(ヤマ)を知る! 1番山笠・千代流「飾り山」
今年で771年目となる福岡市の夏の風物詩「博多祇園山笠」。 山笠人形で豪華に彩られた高さ10メートルを超える山車「飾り山」が、市内14カ所で公開されています。 その「飾り山」や、男衆が担ぐ山車「舁き山」を紹介するコーナー、題して「山笠(ヤマ)を知る!」。 その第1回目は、1番山笠・千代流の「飾り山」です。 <1番山笠・千代流「飾り山」表> 【標 題】三國志(さんごくし) 【人形師】川﨑修一氏 208年、中国を統一せんと魏の曹操は100万の兵を繰り出し南下、劉備軍は江陵に撤退しようとしたが曹操軍に追いつかれ、劉備の妻と皇子の阿斗(あと) が敵中に取り残された。劉備軍の騎兵隊長・趙雲子龍が単騎で敵中に乗り込み、傷を負い自害した妻に託された幼い阿斗を抱え、幾多の敵を振り払い、やっとの 思いで味方の張飛が守る長坂橋へたどり着いた。張飛は橋の上に立ち「燕人張飛ここに在り」とにらみつけると、曹操軍100万の兵は橋を渡ることができな かったという。 <1番山笠・千代流「飾り山」見送り> 【標 題】大当十日恵比須(おおあたりとおかえべす) 【人形師】川﨑修一氏 博多の商売繁盛、海上安全の守護神として「十日恵比須神社」には事代主大神(えびす様)と大国主大神(だいこく様)が祀られている。この山笠には、大鯛を 釣り上げたえびす様とだいこく様、古事記1300年にちなんだ伊邪那岐命、伊邪那美命、十日恵比須大祭の名物福引や芸伎衆のかち詣りなどがえがかれてい る。 |