学ぶ山笠(ヤマ)を知る④! 8番山笠・上川端通「飾り山」
今年で771年目となる福岡市の夏の風物詩「博多祇園山笠」。 山笠人形で豪華に彩られた高さ10メートルを超える山車「飾り山」が、市内14カ所で公開されています。その「飾り山」や、男衆が担ぐ山車「舁き山」を紹介するコーナー、題して「山笠(ヤマ)を知る!」。 その第4回目は、8番山笠・上川端通の「飾り山」です。 (2番山笠・恵比須流、3番山笠・土居流、4番山笠・大黒流、7番山笠・西流は「舁き山笠」のみ) 「飾り山」は「表」と「見送り(裏)」の両面があり、櫛田神社に向いているほうが「表」となっています。 <8番山笠・上川端通「飾り山」表> 【標 題】八犬伝孝信之絆(はっけんでんこうしんのきずな) 【人形師】田中比呂志 氏 「南総里見八犬伝」(なんそうさとみはっけんでん)は、江戸時代後期に曲亭馬琴(滝沢馬琴)が28年もの年月をかけて著した長編読本。 この物語は、室町時代後期を舞台に、安房国里見家の姫・伏姫と神犬八房の因縁によって八方に飛び散った八人の若者(八犬士)が、それぞれに仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の文字のある数珠の玉(仁義八行の玉)を持ち、導かれて互いを知り、その活躍を描く物語です。 山笠では、伏姫と八犬士のうち名刀・村雨丸を献上した「犬塚信乃」、「犬飼源八」が描かれています。 <8番山笠・上川端通「飾り山」見送り> 【標 題】瑞祥七福神(ずいしょうしちふくじん) 【人形師】田中 勇 氏 七福神とは恵比須、大黒天、弁才天、毘沙門天、布袋和尚、福禄寿、寿老人の7人の福の神のことです。 室町末期、京の庶民の間には、福の神信仰が広がっていました。従来の神様や仏様は国や村の護国豊穣を願う対象でした。室町時代後期になって、ようやく庶民 の個人的な願いを託す信仰が始まったのです。こうした福の神の広がりを背景に、七福神は生まれました。当時、人気の福の神であった西宮の夷三郎、叡山の三 面大黒天、鞍馬の毘沙門天、竹生島(ちくぶじま)の弁才天女を中心に、布袋和尚と福禄寿、寿老人が加わり、七福神が生まれたそうです。 山笠では、七福神の中で唯一の日本の神さま「恵比須」や豊作の神「大黒天」など七福神が活き活きと表現されています。 <博多祇園山笠公式ホームページ> http://www.hakatayamakasa.com/index.php 関連記事 山笠(ヤマ)を知る③! 6番山笠・中洲流「飾り山」 山笠(ヤマ)を知る②! 5番山笠・東流「飾り山」 山笠(ヤマ)を知る! 1番山笠・千代流「飾り山」 【動画】新・QBCのなるほど豆知識講座 博多祇園山笠編 ♪CHEERS/choCo |