学ぶ山笠(ヤマ)を知る⑥! 10番山笠・天神1丁目「飾り山」
今年で771年目となる福岡市の夏の風物詩「博多祇園山笠」。 山笠人形で豪華に彩られた高さ10メートルを超える山車「飾り山」が、市内14カ所で公開されています。その「飾り山」や、男衆が担ぐ山車「舁き山」を紹介するコーナー、題して「山笠(ヤマ)を知る!」。 その第6回目は、10番山笠・天神1丁目の「飾り山」です。 「飾り山」は「表」と「見送り(裏)」の両面があり、櫛田神社に向いているほうが「表」となっています。 <10番山笠・天神1丁目「飾り山」表> 【標 題】神武東征傳(じんむとうせいでん) 【人形師】中村信喬 氏 2012年は太安万侶が「古事記」を筆録し、元明天皇に献上してから1300年の節目の年です。 天神1丁目の飾り山笠は、この「古事記」に記された神話を題材に、神武天皇が国を治めるための適地を求め、日向国高千穂を出て東方を目指す場面が描かれています。 東征傳は、文化発祥の地「九州」に自信と誇りを持ち、郷土の文化や歴史を大切にしてほしいという願いが込められています。 <10番山笠・天神1丁目「飾り山」見送り> 【標 題】建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと) 【人形師】白水英章 氏 須佐之男命は「古事記」に記される八俣大蛇(やまたのおろち)退治の神話で知られています。 須佐之男命は、河川と自然の脅威の化身だとされる「八俣大蛇」を知恵と勇気で倒しました。昨今相次ぐ自然災害が鎮まり、人々が無事に過せることを願って、 この「飾り山」は制作されたそうです。勇壮な須佐之男命と、その姿を見守る姉の天照大神は共に、山笠が奉納される櫛田神社の祭神です。 <博多祇園山笠公式ホームページ> http://www.hakatayamakasa.com/index.php 関連記事 山笠(ヤマ)を知る⑤! 9番山笠・博多リバレイン「飾り山」 山笠(ヤマ)を知る④! 8番山笠・上川端通「飾り山」 山笠(ヤマ)を知る③! 6番山笠・中洲流「飾り山」 山笠(ヤマ)を知る②! 5番山笠・東流「飾り山」 山笠(ヤマ)を知る! 1番山笠・千代流「飾り山」 【動画】新・QBCのなるほど豆知識講座 博多祇園山笠編 ♪CHEERS/choCo |