タイトルに「ゆるくて」と書いたが、決して批判しているわけではない。トレーナーの夏山直道氏いわく、「ゆるいときこそ脳がどんどん動く。会議室でおこな われる会議では斬新な企画は生まれない。アメリカでは脳をフル回転させるために、ゆるいランチミーティングが企画会議の主流だ」と。このゆるさには大きな 理由があるのだという。

ロフティビジネストレーニング（略称LBT）は、一流のビジネスパーソンを養成するトレーニングだ。夏山氏が独自に考案したメニューに沿って、社会全般の 仕組みを勉強する「ソーシャル」、人と人のコミュニケーションスキルを磨く「ヒューマン」、営業スキルを磨く「営業・接客」、マーケティング術を磨く 「マーケティング」と４つの基礎講座に、それらの一段階上のスキルを磨くプラクティショナー（応用編）合わせて30講座を受けていく仕組みだ。

QBC取材班はこの日におこなわれた、最終段階の応用編を受講。10人程度の参加者だったが、ゆるい感じがとても馴染みやすい雰囲気だ。i-podから BGMまで流れてきている。しかも曲は、夏山氏が好むK-POPだったりする。数あるセミナーに参加し、セミナーオタクを自負するQBC取材班も、K- POPがかかる中で、ビジネス講義を受けるなんてことは初めての経験だ。

この日は、「社会を読むチカラをつける」という内容。インターネット元年と言われる1995年から、たった16年ほどで、世界は身近になった。そのおかげ で入手できる情報量が飛躍的に増え、日本のものが売れなくなり、中国などの後進国の安価なものが売れるようになった。今の社会の流れでは、日本は間違いな くデフレ傾向が続くと読むべきだ。。。と、このようなまじめなテーマだが、脳がフル回転するように、終始ゆるいモードで講義は展開する。アメリカのビジネ ススクール形式を取り入れているため、そのつどワークがあり、座席が近い人と数人で議論を交わすため、自然と仲間意識、一体感が生まれてくる。

ちなみに、トレーナーの夏山氏は、心理学の達人でもある。難しい経済の話を、ゆる?い例え話に変えるのがウマイ。特に家族を題材にした「自虐ネタ」が得意 とあって、受講者を笑わせる技術を随所に取り入れている。あっというまに２時間半が経ち、もちろん眠くなるようなことは一切なかった。


社会学者のＰドラッガーは、「知的労働者になれ」と説いている。デフレが続く日本では、自分が自由に使えるお金、いわゆる可処分所得はどんどん減っていく だろう。そうした中で、ビジネスの勉強に充てる金と飲み事に使う金、どちらが有意義な金の使い道だろうか。とかく九州人は、仕事を終えて、飲みに行く人は 多いが、ビジネスの勉強に通う人はまだまだ少ないという。

ＬＢＴは今までにない革新的で、超実践的なビジネストレーニングなので、ビジネスパーソンならずとも、一度は挑んでみる価値ありだ。ちなみに、フンギリが つかない人のために、まずは無料体験セミナーというものも随時開催されているので、そちらでフンイキを味わってみることもオススメする。


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