癒し願いこめた「0」の光
3月25日から、福岡タワーでは「0(ゼロ)」のかたちのイルミネーションが点灯しています。意味は、飲酒運転撲滅の「0」。七夕やクリスマスなど、毎年 福岡タワーで行われている恒例のイルミネーションが点灯する期間をのぞき、毎日午後5時30分から午後11時まで、1年間灯り続けます。 このイルミネーションは、行政や民間企業などにより組織された、飲酒運転撲滅を目指す団体「TEAM ZERO FUKUOKA」が企画。約350の協賛企業によって実現されました。 昨年の福岡県内の飲酒運転による事故件数は、全国でワースト2位。2006年8月に海の中道大橋で起こった、飲酒運転による3児の死亡事故から約5年半。 いまだ減らない福岡県内における飲酒運転の撲滅を呼びかけようと、福岡のシンボルである福岡タワーにイルミネーションが点灯されました。 この日、福岡タワーを訪れていた人のなかには、「0」に込められた意味を知らず「どうして『0』なのだろう・・?」と、首をかしげる人の姿もみられまし た。福岡タワー近くの会社に務める会社員の田中康孝さん(36)は、「インパクトがあるので、何らかのよい影響は少なからずあるのでは」と、イルミネー ションを見上げながら話していました。 シンプルな0の文字。しかし、こめられた願いを思うと、胸にぐっとこみ上げるものがあります。 【KUMI】 |