イベント平和と家族への感謝を伝える絵手紙「伊藤半次書簡展」が開催
福岡市博多区の「博多町屋」ふるさと館展示棟で「伊藤半次書簡展 家族へ、戦地の父より愛をこめて」が開催しています。平成23年に「オトウチャンの絵手紙展」、平成24年「戦地から、妻れいこへ 伊藤半次書簡展」に続き、今回で3回目。平和と家族への感謝を伝えるために企画されました。
昭和15年、伊藤半次さんは27歳のとき、関東軍として満州へと出征しました。その後、軍隊の暮らし、家族を励ましや商売のアドバイスを伝えるため、約350通の軍事郵便を送りました。展示会には、太平洋戦争中に伊藤半次さんが戦地から家族に送った書簡、計128通が展示されています。また、現在の博多区中洲中島町で提灯店を営み、絵が得意だったとい伊藤半次さん。書簡の中に描かれた、家族への気遣いがこもった文章や、優しげな筆の線で表現された絵が見る人の胸を打ちます。
また6月7日、博多小学校5年生の平和学習の授業に伊藤半次さんの書簡が取り入れられました。戦場という厳しい状況下にもかかわらず、常に明るく、前向きな内容ばかりの書簡に、子供たちは深く感動したそうです。そして会場には、子供たちが学習を通して学んだことを表現したはがき、101枚も展示されています。「博多町屋」ふるさと館の池田陽子さんは「半次さんや生徒たちの書簡通して、多くの人に平和へのありがたさ、家族の絆の大切さを感じてほしい」と話していました。
過酷な時代にあっても、懸命に生きた伊藤半次さんの姿を伝える伊藤半次書簡展。展示会は9/23(月・祝)まで開催されています。
〈伊藤半次書簡展~家族へ、戦地の父より愛を込めて〉
開催日時
2013年8月 1日(木) ~ 9月23日(月) 10:00 ~ 18:00
会場
- 「博多町家」ふるさと館 展示棟
- 住所
- 福岡市博多区冷泉町6-10
- http://www.hakatamachiya.com/cms/event/2013/07/post-108.html