アジアアジア太平洋こども会議閉幕、各国の伝統文化を福岡のステージで華麗に披露
アジア・太平洋地域と福岡の子供達が交流を深める「アジア太平洋こども会議イン福岡」の25周年記念イベントが20日、福岡市で開かれた。福岡市のアクロス福岡で行われた式典には、前回までに福岡を訪れた歴代の「こども大使」約200人も参加した。
式典会場近くの天神中央公園にはステージが設けられ、数日前から福岡に滞在している30の国、地域の約300人が民族衣装を着て母国伝統の歌や踊りを披露。会場はフードコートとメインステージに分かれ、フードコートでは各国の名物料理なども振る舞われた。
イベントの狙いは「異文化との直接交流を通し、子供たちの笑顔溢れる世界を実現すること」。イベントの最初のステージとなったのは、台湾の離島『金門島』からも伝統舞踊。台湾からは、金門島(台湾本島より中国大陸アモイに距離としては近い)の金門県中正国小の小学生6名(楊治浩さん、王振威さん、謝岳侖さん、周苡晨さん、蕭郁文さん、黃郁庭さん)と引率の林家禕先生が参加した。
黄色を基調として伝統衣装をまとった子どもたちは、トップバッターとして、金門県の伝統芸能、陣守神様の「風獅爺」を堂々と披露。華麗でリズム感溢れる舞踊に、訪れた見物客は惜しみない拍手を送った。踊りを終えた子どもたちは、異国の舞台で練習の成果が存分に発揮できたことに満足気な表情を浮かべていた。引率の林家禕先生は「子どもたちはこの日のためによく練習し、ステージでも練習の成果を発揮してくれた。彼らにとって大きな財産となるだろう。このような機会をくださった主催者の皆様にも感謝したい」と話した。
【取材:アジア支局・亜細亜 渡】
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