イベント2月29日に猿田彦神社で「初庚申大祭」開催!さるで災いさる
福岡市内の住宅やお店などで、戸口に赤い猿のお面がかけられているのを見たことはありませんか?これは、福岡市早良区藤崎にある猿田彦(さるたひこ)神社で、毎年庚申(かのえさる)の日に売られている「猿面(さるめん)」です。 普段は、ひっそりと静かにたたずみ、参拝者も、時折一人二人・・といった感じの小さな猿田彦(さるたひこ)神社。ですが、毎年初めの庚申(かのえさる) (十支と十二支を組み合わせた日)の日に、厄除祈願の「初庚申大祭(はつこうしんたいさい)」が行われ、この日は、多くの人々でいっぱいになります! 猿田彦神社とは、天孫降臨の際に、邇邇芸尊(ににぎのみこと)を道案内したとされる猿田彦神という神様をまつった神社で、道案内や方位除などの神様とされてます。本社は伊勢神宮内の近くにあり、全国に分社があります。 猿田彦神社の宮司さんによると、猿面(さるめん)が売られているのは、全国でもこの早良区藤崎の猿田彦神社のみで、確かな年代はわからないそうですが江戸 時代から庶民の間で広がった風習だそうです。初めは、お百姓さんが、河童が馬をいたずらしないよう、河童が嫌がるとされる猿のお面を飾って馬を守ろうと馬 小屋にかけていたとか、「盗難防止」や「火避け」といった意味が強かったようですが、いつの日か戸口に飾ると「災難が去る」、「幸せが訪れる」として、招 福や商売繁盛の意味合いで飾られるようになったそうです。 60日ごとの、一年に6日ある庚申(かのえさる)ですが、年の初めにあたる日(初庚申)に猿面をもとめる参拝者が最も多く、早朝から夜まで、一日だけでなんとおよそ10万人もの人が訪れます。 猿田彦神社近く、藤崎商店街の洋服屋、「おしゃれの店 洋服屋 藤崎店」では、この祭事にあわせ2月29日は、朝早くからお店をあけるそうです。「寒いの で、店内で温まってほしいし、ついでに洋服をみていただけたら嬉しいな♪」と言っています。このお店では、昨年は、猿面は購入できなかったそうですが、今 年は買いに行くそうです。すでにお店の戸口には2つも猿面が飾ってあり、今年は3つめ。宮司さんによると、購入した猿面は、翌年の庚申の日に猿田彦神社に 返納し、新しく買い求めるという人もいるそうですが、毎年一つずつ増やして飾る人もいて、人によってそれぞれだそう。 戸口の外側に向けて飾るのが一般的だそうですが、マンションなどで飾りにくい場合は、戸口の内側でもよいとのことです。 猿面は、素焼きのお面で、手のひらサイズ。手作りなので、一つ一つお猿さんの表情は微妙に違います。ひとつ1,000円。売り切れてしまうこともあるそうなので、お早めに。 【KUMI】 <猿田彦神社「初庚申大祭」> 2012年2月29日、5時30分?19時まで 問い合せ先:猿田彦神社:(092)823?0089 (2012年2月29日以外は、紅葉八幡宮:092?821?2049まで) 最寄駅:福岡市市営地下鉄福岡空港線「藤崎駅」もしくは、藤崎バスターミナル出てすぐ | |