博多区中洲のビルで12日、中洲川端倫理法人会が主催する「特別ナイトセミナー」が開催されました。

そして、「スクワット2000回分の未来～得るは捨つるにあり～」と題し、NPO法人九州プロレス理事長で、中洲川端倫理法人会事務長も務める筑前りょう太さんによる講演が行われました。筑前さんならではのユニークかつ熱い講演に、会場は参加者の笑いと笑顔が溢れていました。

「プロレスで、たくさんの人ば元気にするばい」と叫ぶ筑前さん。九州に根付き、迫力ある試合を届ける九州プロレスだからこそ、見る人・地域を元気にすることができます。またこの言葉は、筑前さんがプロレスラーとして歩んだ人生の中で、見つけることができた信念でした。

1981年、覆面レスラー・タイガーマスクのデビューにより、日本中でプロレスブームが巻き起こりました。筑前さんも同様に、小学2年生の頃に見たタイガーマスクの試合がきっかけで、熱狂的なプロレスファンになりました。そして次の日から、筑前さんは休み時間や放課後を使い、クラスメイト全員でのプロレスごっこに明け暮れたそうです。

ただ、筑前さんの家系は体が小さく、とてもプロレスラーになれる体型ではありませんでした。そのため、一時は、覆面をつくる職人・プロレスを取材する記者になることを考えたそうです。しかし、高校を卒業までに身長が30ｃｍも伸びたことがきっかけで、諦めかけていたプロレスラーへの道を志すようになりました。

その後、九州産業大学に入学した筑前さん。この4年間を「プロレスラーになるための準備期間」と考えました。また日々、トレーニングに励み、一升の白米を食べ、就職活動はスクワットだと言い聞かせるという、自身をプロレスラーとして鍛え上げる学生生活を過ごしたそうです。その結果、身長180ｃｍ・体重100㎏という体型をつくり上げ、筑前さんはプロレスラーを目指すことを決意しました。

1998年、筑前さんはメキシコでの武者修行を始めました。「プロレスラーになるため、やらないかん」と思い、朝7時からスクワット2000回などの厳しい練習にも耐え続けました。そして、メキシコに来て半年という異例のスピードで、プロレスラーデビューを果たしました。ただ、次第に、日本人レスラーとしてリングに上がり、ヒール(悪役)として扱われる環境に嫌気が差してきたそうです。

しかし、そんな筑前さんの考えを大きく変える出来事がありました。ある日、試合を終え、控室で待機していると、プロレスを見に来た観客の会話が聞こえてきたそうです。そして、「こんなプロレスがあるメキシコに生まれて、本当に幸せだ」という声が強く耳に響いたといいます。このとき初めて、筑前さんは「プロレスでやりたかったことを、自分はやっている」ことに気付きました。また、この体験によって、筑前さんの持つ信念が誕生しました。

セミナーを通し、経営者たちの持つ考えを発信する中洲川端倫理法人会。今週の18日(木)の朝6：00から、「経営者モーニングセミナー」がIPホテル福岡にて開催されます。「多くの経営者の倫理に触れたい」、「情報を共有したい」という方は参加してみてはいかがでしょうか。

また、7月15日（月・祝）、福岡市・天神の西鉄ホールで九州プロレス設立５周年記念大会『筋肉山笠’１３』が開催されます。そして今回、筑前りょう太とビリーケン・キッド(大阪プロレス)とのシングルマッチが行われます。二人はメキシコでの下積み時代からの盟友でもあり最大のライバル。これまで何度も戦ってきた二人ですが、筑前りょう太のデビュー15周年記念試合となる今回は、かなり熱い試合になること間違いありません。

中洲川端倫理法人会

http://rinri-fukuoka.jp/tankai/nakasu/

NPO法人 九州プロレス

http://www.kyushu-pro-wrestling.com/