イベント福岡のイノベーションを盛り上げるセミナー「第82回D2K」開催
福岡市中央区のレソラNTT夢天神ホールで24日、デジタルコンテンツ・インキュベーション「第82回D2K」が開催されました。今回のセミナーでは、脳科学者・茂木健一郎氏が「イノベーションと脳」をテーマに講演を行いました。また事前申し込みだけで240~250人を突破し、会場は大勢の参加者で埋め尽くされました。
D2K(デジタル大名2000)は1999年12月に誕生し、学生・起業家・IT関係者など様々な人が参加するインキュベーションパーティーです。そして開催の都度、真新しいIT関連情報をリアルタイムに取り上げ続けています。また多方面で活躍する著名人によるITビジネスセミナーも、D2Kの魅力の一つです。
第一部の講演で、茂木氏は今の日本の現状を危惧しました。活気あるイノベーションが行われていない点が理由に挙げられます。そして、アップル社を急成長させたアイフォンなどを挙げ、新しいものを創造する行為の重要性を唱えました。また、イノベーションは勉強や暗記ではなく、一瞬の想像やひらめき(Eureka)によって生まれるそうです。よって、他人のモノ・サービスを真似するのではなく、自分自身で発見し、行動することが不可欠です。
また、茂木氏はより多くの人と繋がることの必要性を伝えました。人間の脳は、およそ150人と知り合い、話し合うことができるようです。そしてStrong tie(絆が強い)ではなく、ビジネスから広がっていく人々との繋がりが大切だそうです。つまり、その環境で得た、たくさんの刺激と学びがイノベーションと結びつき、更なる拡大へと繋がっていきます。
講演終了後、茂木氏とD2K代表㈱ペンシル・覚田義明氏によるパネルディスカッションが行われました。またディベートの途中、参加者の質問を受け付ける場が設けられました。茂木氏は脳科学者の視点から、質問ひとつひとつに、的確なアドバイスを送りました。
「今知りたい」と思うITビジネス情報を発信し続けるD2K。そして会場では、普段会うことのない人と交流を深めることができます。
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