福岡アジア美術館(福岡市博多区)は、市民とアジアのアーティストとの美術交流を目的に、毎年気鋭のアーティストや研究者を一定期間招聘するレジデンス・プログラムを行っています。 6月21日、同プログラムで台湾から招待されているチェン・チンヤオ(陳擎耀)氏 が作品制作を行い、取材班は製作過程に密着取材しました。 チェン・チンヤオ氏は1976年生まれで、台湾・台北在住。異国間の文化や人種、民族の違いなどを題材に、ユーモラスな写真や絵画作品を制作するアーティストです。 福岡滞在中に制作されるのは、2009年より同氏が展開している「レストラン・プロジェクト」という各国の料理店でその国の衣装を纏った人たちを配した写 真作品というもの。福岡では地元の料理店で福岡の人々をモデルに制作されるため、より地域色の強い作品となる予定となっています。 この日は福岡を拠点に幅広く活動するミュージシャンのとんちピクルス・松浦浩司さんとオオクボ-Tさんがモデルとなり、チェン氏本人と3人でインド人のコスチュームを身にまといカレーを持ってポーズをとるという、大変ユニークな撮影でした。 撮影は川端商店街にある老舗カレー店「バークレー」で行われ、このお店のマスターも作品の中に登場しています。 チェン氏が冗談交じりに「ヨガ・スタイル」「ボリウッド(インドのハリウッド風映画のこと)・スタイル」とおっしゃっていましたが、まさにいかがわしくも愛嬌たっぷりな雰囲気の作品が出来上がったのではないでしょうか。 他にも福岡で様々な作品を制作しているチェン氏。これらの作品は7月21日より開催される「アーティスト・イン・レジデンスの成果展」で見ることができます。初日には本人による作品説明も行われますので、それぞれの作品ができる過程を知ることができますよ。 【取材:suimochan】 第12回 アーティスト・イン・レジデンスの成果展 パート1 期間 2012年07月21日(土)?2012年08月06日(月) 会場 交流ギャラリー(福岡アジア美術館8階) 観覧料 無料 主催 福岡アジア美術館 関連イベント アーティスト・トーク [日時] 7月21日(土) 10:00? [会場] 交流ギャラリー(8階) (逐次通訳/事前申込み不要) 写真中央が陳擎耀(チェン・チンヤオ)氏
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