アジア<QBCアジア支局だより>ココでも日本を敬遠!??天津で開催されたモーターショー
中国の工業や貿易の拠点として栄える天津市で、国際モーターショーが開催された。会場には国内メーカーはも とより、ヨーロッパやアジアの車など、90ブランド以上、600台が出展され、華やかな開幕となった。しかし、日本の大手メーカーが出展を見合わせるな ど、尖閣問題に端を発した日本製品ボイコットが、こんなところにも影響してきている。 日本のメーカーでは、トヨタ自動車、日産自動車など主力メーカーは当初の予定通りの出展となったが、ホンダ、三菱自動車、富士重工業、などの販売店はブース出展を見合わせたという。 全国的な反日感情の高まりから、中国国内では、日本車販売店が堂々と路上でキャンペーンを広報することに警戒感を示すとともに、控えめモードが漂って いるというなか、国際規模なイベントでの出展見合わせは、今後の中国での日本車の販売にも少なからず影響が出るかもしれない。 中国物流連合会が今月発表した9月の製造業の景気指数(PMI)は、景気の拡大と悪化の分かれ目となる50を下回る49.8となっている。8月に続き、 2ヵ月連続の事態だ。自動車業種は、かろうじて50を上回ったが、この事態が長引けば、12年間続いていた中国全体の成長率8%以上が、ついに割り込むこ とになりそうだ。 【アジア支局:亜細亜渡】 | |