子ども成長を願って揚げられる鯉のぼりも、地域性に富んだものが各地にあります。 今回は九州のそんなご当地のぼりをご紹介します。 |
大物になれそう!? くじらのぼり ◇宮崎県宮崎市 佐土原町
今では知名度があがってわざわざ遠方から見に行く観光客も多いそうです。 宮崎市の佐土原町で春になると元気よく泳ぐのは鯉ではなく鯨。 鯨と大空というの何だかよく似合いますね。 佐土原町では昔から鯨は縁起物とされ、のぼりや畳など、いろいろなものを鯨をモチーフにして作っているのだそうです。 「くじらのぼり」は比較的歴史が浅く1994年に佐土原くじら会によって考案されたもの。特徴としては、胸ヒレと尾ヒレの先に風を流すことで、飛行機のようにスヒレを水平にして泳ぐのだとか。
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続いて、愛らしい顔の どんこのぼり ◇大分県 豊後大野市
「どんこ」とは、大分豊後大野市を流れる大野川に棲むユニークな顔をしたハゼの一種です。 豊後大野市の犬飼では、毎年5月5日の子どもの日に「どんこ釣り大会」が行われています。昭和4年からもう70年以上も続いて いるそうです。 「どんこのぼり」はそのPRのために始められたもの。鯉とは違う愛らしい表情が子どもたちにも人気なのだとか。色とりどりの200匹の「どんこのぼり」が大型連休中掲げられています。 | | | | | |
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そして枕崎といえば… かつおのぼり ◇鹿児島県 枕崎市
鹿児島県枕崎市が全国有数のかつおの水揚げ量で、さらに日本一のかつお節生産量を誇っている地域です。 かつお節は「勝男武士」とも言われ、かつおのように強く、たくましく、子供が想起される”縁起物”です。 この鰹の元気さと縁起の良さにあやかり、毎年こどもの日には「こいのぼり」ではなく「かつおのぼり」を揚げるようになったそうです。 地場の産業に、誇りと自信が感じられますね。 ちなみに、熊本県小国町の杖立温泉に、熊本地震の復興支援で「かつおのぼり」15匹が寄贈されていますので、そちらでも見ることができます。 詳しくはこちら | | | | | |
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